中国旅行 5日目 焼き芋と昼寝

10時間以上かけての列車の旅があり、重いスーツケースを押しながら骨董市を物色したこともあって、昨日は相当に疲れていたと思うが、23時ごろに床に着いて8時に目が覚めた。意外と寝ないものだ。

今日は朝から麻辣牛肉面というベラボウに辛い麺料理を食べてしまった。うどんよりは細めの丸い柔らかい麺に、真っ赤なスープを入れ、ニラなどの野菜とどう調理したのかわからない牛肉のかけらをまぶした料理だ。あんまり辛いので、鼻水がたれて、唇が麻痺して、痰がからんだ。辣と名のつくものは本場中国では本気で辛いんだった。今度から気をつけよう。

いまのところ(夜9時)腹は壊していないので、何とか胃は持ちこたえたみたいだ。

西安に着いた昨日から、ときどき焼き芋の屋台が出ているのが気になっていた。近くを通るととてもいいにおいがするのだ。菓子以外の甘いものが食べたいと思っていた。

書院門の通りで昼間に買った焼き芋は、日本のと違い、皮は黄土色だが、すごくミルキーで、おまけに甘い。パサパサしていないので、まるまる食べても水分が欲しくならない。


今日はなんだか新しいところまで足を伸ばすほどの元気がなく、どこにも行かなかった。きのうと行動範囲は大して変わらない。

週が明け月曜日となり、街の活気は昨日ほどではなくなっていた。

午後もどこにいくでもなく、宿で昼寝。目が覚めて腕時計を見たら、夜の9時前だったので、ああこんなに寝てしまうほど疲れていたんだなと思ったら、時計を上下逆さまに見ていたので本当は3時過ぎだった。1時間そこそこしか寝ていなかった。意外と寝ないものだ。

歩いて20分ほどのところに中華書店の大きい支店があって、そこで書法関係の本を見てきた。日本のふつうの本屋では、書道の本なんて棚の一角にちょこんとあるだけだろう。しかし、ここはやはり書の本場・西安だからだろう、5×5mくらいのエリアが全て書法の本だった。法帖(手本のこと)だけでも、各出版社が工夫を凝らした色々な種類のがあって、まさしく種々雑多。入門書や字書も、各種書体、小さいのから大きいのまである。

とはいえ、法帖の質で言うなら日本ので十分だし、字書も日本のを何種類か持っていれば十分だと感じた。(当然ながら、本のつくりも日本の方が優れている。)

それでも、日本では全くみないような本が数多くあって、面白い。折帖になった法帖を2冊買った。蘭亭序など、巻物の書作品は、ページに分割すると全体の雰囲気がわからなくなってしまうが、折帖だと広げて眺めることができる。

ちなみに、書道というのは日本語で、中国では書法という。今までの記事でもなるべく書き分けている。両方を指す場合は、僕は単に書というときもある。


夕食は宿のレストランで済ました。そのときに宿の人に聞いたところだと、日本人がこの宿に来ることはあまりないらしい。確かに宿では日本人に会っていないし、西安の街を歩いていても日本語を聞かない。碑林博物館に行けば、日本から来たおじさんおばさんくらいは見かけるかもしれない。明日にでも行ってみよう。

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