中国旅行 2日目 福州路と外灘

昨日の記事に、ちゃんとVPN(検閲回避のサービス)にサインインしたのに、SNSにアクセスできなかったと書いた。Facebookはおろか、Bloggerもブロックされるので、ブログ更新を半分諦めた。とその矢先、昨日の深夜に、VPNが正常に動いてくれた。中国のサイトに比べれば読み込みはかなり遅いが、とりあえずよく使うFacebookとBloggerが見られた。おかげで、こうしてなんとかブログを更新することができる。

ほっと一安心して眠った翌朝。2日目、上海での始めての朝だ。中国の早朝の公園では、オジさんやオバさんが太極拳なりダンスをしていると、かねてから見聞きしていたので、早起きをした。オジさんやオバさんの朝はもっと早いのだろうが、とりあえず6時半に起きて、7時から散歩に出かけた。

15分くらい歩いたところに人民公園というところがあって、新宿御苑のように、植物が植えられている中に小道が走っている場所がある。そこに行ってみると、果たして20人くらいのおじさんおばさん方がラジオ体操(太極拳ではなかった)のようなものをしたり、バドミントンをしたりしていた。右を見れば遊具で筋トレを、左を見れば東屋で将棋らしきものをやっている。

まあこれは見るだけで、公園を後にし、散歩しがてら朝食を探した。

四川中路沿いの小さい店で売っていた、小籠包のようなもの(生煎というようだ)を4つ買ったが、これがびっくりするほどうまかった。日本でちゃんとした小籠包を食べた記憶が無いので比較のしようがないが、ちょうどいい焼き加減の皮の中には、たっぷりの肉汁と、絶妙な味付けの実が入っている。4個では物足りなくて、昼前にもう4個、今度は餃子(同じ味つけ)を買って来た。うまい。

今日は、予定では西安行きの夜行列車の切符を買って、チェックアウトをし、午後は上海観光をしていようと思っていたのだが、調べてみると、今日発の西安行きが、グレードの高い列車の、しかも寝台席しか残っていなかった。西安には、骨董市が開かれる日曜日(8日)の午前中には着いていたかった。列車は西安まで速くても10時間以上かかるので、それには金曜日、つまり今日のうちに出なければならない。

しかし、狙っていた6500円ほどの切符がすでに売り切れ、残っている16000円以上もする寝台席に無理して乗るのは、さすがに馬鹿馬鹿しい。すこし骨董市に遅れても、もう一晩延泊して、土曜日の夜に発車し、日曜日の早朝到着にしたほうがいいだろう。

上海にいる時間が1日延びたので、まだここを楽しめる。とりあえず旅の一番の楽しみだった福州路の書道用具店街にいってみた。ここは洋書を含む大きい書店がいくつかと、篆刻用品、紙を売る店が立ち並んでいる。福州路の店は、みたところ、かなり高級路線だ。ディスプレイは清潔感があって、置いているものは高そうなものばかり。

中国では古書市場が日本ほど発達しておらず、本と言ったら新刊本である。古本屋は見つからない。西安から帰ってきてからも寄れるので、今日は抑えて、4冊本を買った。

日本を発って1日がたち、少し甘いものを食べたくなった。夕方に上海市第一食品商店という老舗の食品デパートにいってみた。金曜日ということもあり店内はものすごい人の入りようだった。ここで、シンガポール人の彼女がいてシドニーに留学していたという国際人のお兄さんの盛んにセールスする菓子店で、椒塩酥というのを買ってみた。小判形で、見た目が日本のパイにそっくりだったから美味しそうだったのだ。

なかに入っている餡が、上海のあちこちで嗅ぐような独特の香りで、はじめはびっくりするが、あとから上品な甘みが来る。これは日本では味わえないおいしさだ。

夜は、夕方に入ってきた、これまた卒業旅行でやってきたという日本のひとと、ご飯に出かけた。昨日から饅頭型のものしか食べていないので、麺を選んだ。僕の頼んだ特色辣肉麺というやつは、ちぢれていないラーメンに、少し辛いあっさりスープと、ひき肉のトッピングが乗っかっているシンプルな料理だ。

この足で夜の上海を2人(男2人)でぶらついた。外滩(わいたん)という、上海を象徴するあの高層ビル群と、その向かいにある、統治時代の石造りの建造物が並ぶあたりを歩いた。夜にもかかわらず、いや夜だからこそ、人で大にぎわいだった。あのイルミネーションは、言葉では言い表せないほどに幻想的だった。

検閲のせいで写真が上げられないのが残念だ。

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