2011年8月3日水曜日

難解な宇宙論も新書大賞になるんだな

あっという間に次の本を読んでしまいました。大賞に決まる前から読みたいと思っていた、今年の新書大賞です。

宇宙は何でできているのか (幻冬舎新書) [新書] / 村山 斉 (著); 幻冬舎 (刊)



2010年の新書大賞は日本辺境論 (新潮新書) [新書] / 内田 樹 (著); 新潮社 (刊)でしたけど、今年みたいにちゃきちゃきの理科系の本も大賞になるんですね。科学も広く世に認められた証ですかね。まあ2008年に小林さん、益川さん、南部さん、(あと下村さん)がノーベル賞をとったことも関係しているでしょうね。

本書は素粒子物理学を分かりやすく解説しながら、宇宙の始まり、現在、未来という、いまだ謎だらけの超難問に挑みます。つまり極小のもので極大のものを解明するわけで、突拍子もないと考えるかもしれませんが、いまや宇宙の解明は素粒子物理学にかかっていると言っても過言ではありません。

本書を読めば、現代の物理学が宇宙の解明に関していかに輝かしい成果と魅力的な理論が作ってきたかに感動を覚えるだけでなく、あの小林・益川理論の「CP対称性の破れ」や南部さんの「自発的対称性の破れ」などがほんのちょっとわかります。

しかし、あくまでほんのちょっと、イメージとしてなんとなくわかるだけです。素粒子物理学なんぞはもはや、一般の人には、1冊の新書ではたった1つの理論さえ到底理解できないほど難解です。本書の大半が、はあそんなものか、としか言いようのない理論や実験でいっぱいで、ここまで一般のレベルまで易しくするのは簡単ではなかっただろうなとつくづく思いました。私は高校で地学をとったので、序章と第1章はほとんどわかって、第2章もなんとかいけましたが、第3章以降はもう空想の世界でした。

ただし、現代の科学が解明した、わくわくするような宇宙の真理を概観するのに、本書がとてもいい本であることに間違いはありません。

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