2011年8月11日木曜日

科学を支えた重要図集「美しい科学1・2」

科学には、画像が欠かせません。極小の世界や極大の世界、または抽象的な世界を直感的に理解するには写真や絵が、多くの情報をコンパクトにまとめようとしたら図が、強力なツールとなります。特に数学では、画像が見るものに感動さえを与えます。画像は、科学の誕生時から重要な役割を帯びてきたのです。

そんな、科学に変革をもたらし続けた図や絵が一堂に会したらどうなるか。それは美しい絵画でいっぱいの、どこから見たらいいか迷うくらいの第1級の美術館の体をなすでしょう。それが本になったとしたら?

私がこの数日間読んでいた本は、そんな願いを叶えてくれるボリュームたっぷりの見事な図集です。邦訳は全2巻、原書は辞典かと思うような大きさと厚さを誇り、100近いトピックにそれぞれ、数枚の大きくて高画質な図と、数ページの解説が付いています。

美しい科学1 コズミック・イメージ [単行本] / ジョン・D・バロウ (著); 桃井緑美子 (翻訳); 青土社 (刊)



美しい科学2 サイエンス・イメージ [単行本] / ジョン・D・バロウ (著); 桃井緑美子 (翻訳); 青土社 (刊)



原書はCosmic Imagery: Key Images in the History of Science [ハードカバー] / John D. Barrow (著); W W Norton & Co Inc (刊)



上巻は天文学を中心に、生物学や高校でいう地学、下巻は数学を中心に、化学や物理学の図が収められています。科学の中でも天文学より数学の方がずっと好きな私は、下巻の方をお勧めします。

数学が発展途上だった中世の、数々の文書や、目が回るほどの不思議な図形:フラクタル、目を見張るほどに美しい図形:マンデルブロ集合(下巻の表紙も飾る。)など、印象的な画像に歴史の重みを感じます。

解説を読まないで、画像を見ているだけでも、きっと本書の目的は達成されると思います。(その理由の1つは、文章がとりわけうまいわけではないし、いまいち論理性に欠けるt)

実は、私は本書を書評で見つけてから、今年の3月末に上巻を少しだけ読んでいました。でもいつかは全部読む気でいたので、ICU図書館で借りてきました。

冒頭の意見に賛同するところのある方々、ぜひ本書を手に取って眺めてみて下さい。楽しいと思いますよ。これは残すべき貴重な記録です。

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追記:とんでもなく暑いですね。

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