中島敦では「文字禍」が読みたかった

おととい7月30日、長野へ発ってからちょうど1か月ぶりに東京へ戻って来ました。

車で両親と来たのですが、両親が玉川上水と吉祥寺駅周辺を散策しに行くというので、ついていきました。玉川上水に沿って数km歩き、吉祥寺駅北で昼食をとりました。

長野の家の畑でとれた玉ねぎ、にんにく、そして取れたてのじゃがいもを持ってきましたが、特に昨日今日作ったみそ汁に入れたじゃがいもはとても柔らかかった!

じゃがいもと言ったら土の中
土の中と言ったら闇
闇と言ったら悪霊
悪霊と言ったら病
病と言ったら注射
注射と言ったら痛い
痛いと言ったら指圧
しあつと言ったらあつし

ということで、私がじゃがいもを食べたことと、3個前の記事で書いたヘミングウェイの「老人と海」と一緒に、中島敦を借りてきたという8日前の事実は、必ずしも無意味な連続ではないというのがみなさんもお分かり頂けたかと存じます。( ̄ー ̄)

中島敦 (ちくま日本文学 12) [文庫] / 中島 敦 (著); 筑摩書房 (刊)



中島敦は、高校での私の国語科の担任が妙に好きな作家でした。高校の授業では「山月記」だけは読みました。

私が中島敦で読みたかったのは「文字禍」と「狐憑」でしたが、この最近出版された文庫本には主要な作品が19もあったので、とりあえず「名人伝」、「弟子」、「李陵」、「狐憑」、「木乃伊(みいら)」、「文字禍」、「幸福」、「かめれおん日記」、「悟浄歎異」を読みました。19全部読むのは億劫でした。

単に「文字」という語が入っているから読んでみたかった「文字禍」。読んでみて、文字の禍、うーん、なるほどね。今調べたら、「文字禍」は2008年の京都大の国語(文)の問題に出題されていました。

漢文を修めた中島敦の歯切れの良い文体は、小気味好い。

コメント

  1. チューイング2011年8月2日 7:41

    山月記の人か!
    それしか作品しらんけど

    返信削除

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