テンプル・グランディン自伝「我、自閉症に生まれて」

ただいま長野県に帰省中。

結構有名な本だと思ったのに、地元の図書館にしかなかった。自閉症でありながら、それを克服し、現在動物科学の研究者であると同時に家畜プラント設計会社の社長でもある、テンプル・グランディンの自伝だ。自閉症患者自身による、数少ない自伝。

Temple Grandin & Margaret M. Scariano. Emergence: Labeled Autistic. 1986.

自閉症患者が大学を卒業し、まして実業家になるなど普通は考えられない。確かにグランディンは、子供の頃は手の付けられない問題児だった。しかし彼女は、教師や親の愛、そして「ある装置」のおかげで、自閉症を抑制、または利用して、成功を収めることができた。本書は多くの自閉症患者に希望を与えるだろう。

彼女は、2010年、TEDでの講演も果たしている。

(内容には関係ないし、私が言う立場にもないと思うが、訳が下手くそだった。今までで2番目くらいに悪かった。最高級の翻訳の直後で、これだ。例えば無生物主語や関係代名詞、もっと上手に訳せるでしょうに。)

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