2012年7月7日土曜日

あのTEDも始めたR・S・ワーマン著「それは情報ではない。」

昨年11月から目をつけていたリチャード・ソール・ワーマン(WikipediaOfficial website)を読んでみた。昨今話題のTEDの創始者が彼だと知る者は少ないのではないか。彼は自称「情報建築家」として、「情報をより良く理解する」ことを目指し数々の出版物やイベントを手がけてきており、私はそこに惹かれていた。数カ月前には、彼による東京のガイドブック「Tokyo Access」を見てみたが、なかなか面白く画期的なデザインだった。

Richard Saul Wurman. Information Anxiety 2. 2000.

さて、本書の原題は「Information Anxiety 2」(情報不安症)である。本書表紙に書かれた説明を引用すると、「偉大なる情報時代は、まさに、無情報時代、つまりデータ爆発の時代となっている。増え続けるデータの猛攻撃から身を守るためには、今すぐ、情報とデータは別物だということを、ハッキリと認識しておくことが大切だ。情報とは、理解に結びつく形になったものを指す言葉だ。」今氾濫しているデータは理解できるものではない。これが「情報不安症」であり、邦題の「それは情報ではない。」もそこから来ている。

こうして見ると、パソコンやインターネットの出現がワーマンの示唆するところであろうし、本書もそれに沿ったものであろうと予想できる。だが、本書を手にとっていくら眺めてみても(2、30分くらい眺めてた)、そして読み終えた今でさえも、本書の主題が全然見えて来なかった。これは何について書かれた本なのかな? 確かに、情報、理解、コミュニケーションあたりがキーワードだと言えなくはないが、よく言えば「盛りだくさん」(400ページ(解説))、悪く言えば無秩序だ。本書の話題をざっと挙げてみても、インターネット、上司と部下のコミュニケーション、会話、質問のあり方、地図、指示のあり方、学習、失敗、人生のデザインなどなど、少なくとも、タイトル(原題、邦題ともに)から想像もできないような内容ばかりだ。これでいてAmazonでは(現在)星4つ以上、決して低くない。下手な鉄砲も数打ちゃ当たる?

本書にはちょっとがっかりだった。が、それでもワーマンは私を惹きつける。

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