世の中悪いデザインだらけ:D・A・ノーマン「誰のためのデザイン?」

暇なのでもう次の本を読んじゃった。

ここ数か月読みたいと思っていた本だ。

Donald A. Norman. The Psychology of Everyday Things. 1988. (This book was republished with the title of The Design of Everyday Things.)
ドナルド・A・ノーマン(野島久雄訳)(1990)『誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論』新曜社

誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論 (新曜社認知科学選書) [単行本] / ドナルド・A. ノーマン, D.A. ノーマン (著); 野島 久雄 (翻訳); 新曜社 (刊)

蛇口であれ、電話機であれ、VHSであれ、コンピュータであれ、飛行機のコックピットであれ、使いこなせなかったり失敗したりすると、それは使っている本人が悪いのだと思いがちである。しかし、悪いのはユーザーではなく、ひとえにそれを作ったデザイナーなのだ、というのが本書の趣旨だ。

著者はデザイナーではなく認知科学者で、記憶や失敗などのメカニズムとともに使いやすいデザインのあるべき姿を説く。彼の主張は簡単で、数個の基本的な原則が、いいデザインのための条件であるということを言っているのであり、あとはそれを豊富な実例とともに(くどいくらいに)繰り返しているだけだ。だがとにかく本書は一読の価値がある。

身の回りの色々なもののデザインをさらに見てみようと思った次第だ。

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