2012年1月27日金曜日

この分野ではかなり有名な本:「共感覚者の驚くべき日常」

また共感覚の本です。

年末から2週間くらい読んでいなかったので、読み始めから終わりまで1か月以上かかってしまいました。Amazonで「共感覚」と検索すると、真っ先に本書が出てくるので、おそらく共感覚関連ではかなり有名な本みたいです。

共感覚者の驚くべき日常―形を味わう人、色を聴く人 [単行本] / リチャード・E. シトーウィック (著); Richard E. Cytowic (原著); 山下 篤子 (翻訳); 草思社 (刊)



有名だからといって、共感覚オンパレードを期待したのは間違っていたようです。登場する共感覚者は男性1人(味覚と嗅覚が触覚を誘発する珍しいタイプ)と、女性が1人ほんの少し登場するのみです。

むしろ、医師である著者が目指すのは、共感覚の定義と果敢な解明(著者が初めて共感覚に出会った1980年当時は、共感覚は医学的対象とされておらず、ほぼゼロからのスタートだった。)、テクノロジーに依存し人間の主観を全く顧みなくなった医療に対する疑問の投げかけ、そしてクライマックス、人間は理性か情動か(脳で言えば皮質か辺縁系か)という問題の追求、この3つだと私は解釈します。

本書の始めで著者が言う通り、共感覚の謎を解くことは、共感覚者というごく少数の人だけでなく、私たち全員の脳の働きにも深い洞察を与えてくれるのです。

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