全国の迷子石ファンのみなさん、意見、情報を共有しましょう!
ここ数か月の間に、どうやら私は巨石好きだということがはっきりしてきました。
巨石というのは、文字通り巨大な岩のことです。巨石にもいろいろあり、沖に立つものや、河原に転がっているもの。(木曽川中流域には2mくらいの丸い巨石がごろごろしていました。)それに世界最大の一枚岩のエアーズロック(ウルル)や、イギリスのストーンヘンジも巨石です。しかし私が興味のあるのは、そういうようなものではありません。
私が大好きなのは、ずばり迷子石です。あまたの成因のある巨石の中でも、これだけ、迷子石と呼ばれる巨石たちだけは、私を強く魅了してやみません。
迷子石というのは、何十万年という単位の遠い昔、氷河によって運ばれた後、温暖化によって氷河が融けたために取り残された岩石のことを言い、その地の本来の岩石とは組成、大きさ、磨滅度が全く違うため迷子石と呼ばれます。(この説明を聞くだけですでに少し興奮してくる!)ちなみに氷河の研究が未発達だったころのヨーロッパでは、迷子石は「異人さん」と呼ばれ、「ノアの方舟」で描かれる大洪水によって運ばれてきたと信じられていたようです。(Wikipediaの「迷子石」の項も参照してください。)
私は、だだっ広い荒野に、ぽつんと1つ迷子石が鎮座する光景を思い浮かべると、興奮してアドレナリン大放出といった感じになるくらい迷子石好きです。
そのくらいの迷子石ファンなのに、その写真をインターネットで探してもあまり良いものは無く、ならば迷子石の写真集は無いかと探してみましたが、和書、洋書とも私の力では見つけられませんでした。迷子石ファンはそれなりにいると思っていたので、少し残念でした。
そうしたら最近、こんな本が出版されているのを知りました。
巨石巡礼―見ておきたい日本の巨石22 [単行本] / アスペクト編集部 (編集); アスペクト(刊)
どうやら迷子石の写真集ではないようですが、やっと私の理想に近い本を見つけました。
古代の日本人は巨石を信仰の対象にすることがあったようで、自然が形成した巨石を神聖視したり、巨石を意図的に配置して何らかの意味を持たせたりしました。本書で取り上げられたのはそのような巨石(群)22か所です。写真集とアクセスマップのあいのこといった感じです。
今回の収穫は、たくさんの巨石を楽しめたというのはもちろん、日本の巨石を語るうえで重要なキーワード、磐座(いわくら)という言葉を知ったことです。磐座とは、古神道の1つで、巨石または巨石のある山を信仰するアニミズムのことです。(興味を持った方は、Wikipediaの「磐座」の項から更に調べてみてください。)また、ドルメン(dolmen)という言葉も初耳でした。新石器時代からB.C. 7000くらいにかけて世界各地に造られた巨石墓のことを言うようです。
満足できなかった点は、やはり私の趣味と本書の趣向との微妙な相違です。私は日本以外の巨石も見たいですし、信仰とは全く関係のない視点から見たいですし、できれば人工的に動かされていないものが見たいので、物足りなかったです。そもそも私は、周囲の世界に全く溶け込まない迷子石というものを見たいのです。
最後に、世界中の地質学者、氷河の研究者、熱心な迷子石ファン、物好きな写真家にお願いです。迷子石の写真集を出版してください!!
写真については、私は1つ注文があります。迷子石の大きさと異質性を前面に押し出してください。具体的には、迷子石を撮る以上、周りの風景と一緒に撮影するのが鉄則です。それに巨大さを伝えるため、迷子石の近くにさり気無く人がいるのもいいでしょう。(迷子石ではありませんが、今回読んだ本の写真は、ほぼすべて岩に接近したもので、威圧感と荘厳さは伝わってきても、肝心な大きさが伝わってきませんでした。)
(Finally, of geologists, researchers of glaciers, erratic block enthusiasts and curious photographers all over the world, let me demand a thing as an erratic buff. Publish a collection of photographs of glacier erratics, please!! As for the photographs, I have an idea: put emphasis on the bigness and foreignness of the rocks. E.g. take photos with backgrounds.)
巨石というのは、文字通り巨大な岩のことです。巨石にもいろいろあり、沖に立つものや、河原に転がっているもの。(木曽川中流域には2mくらいの丸い巨石がごろごろしていました。)それに世界最大の一枚岩のエアーズロック(ウルル)や、イギリスのストーンヘンジも巨石です。しかし私が興味のあるのは、そういうようなものではありません。
私が大好きなのは、ずばり迷子石です。あまたの成因のある巨石の中でも、これだけ、迷子石と呼ばれる巨石たちだけは、私を強く魅了してやみません。
迷子石というのは、何十万年という単位の遠い昔、氷河によって運ばれた後、温暖化によって氷河が融けたために取り残された岩石のことを言い、その地の本来の岩石とは組成、大きさ、磨滅度が全く違うため迷子石と呼ばれます。(この説明を聞くだけですでに少し興奮してくる!)ちなみに氷河の研究が未発達だったころのヨーロッパでは、迷子石は「異人さん」と呼ばれ、「ノアの方舟」で描かれる大洪水によって運ばれてきたと信じられていたようです。(Wikipediaの「迷子石」の項も参照してください。)
私は、だだっ広い荒野に、ぽつんと1つ迷子石が鎮座する光景を思い浮かべると、興奮してアドレナリン大放出といった感じになるくらい迷子石好きです。
そのくらいの迷子石ファンなのに、その写真をインターネットで探してもあまり良いものは無く、ならば迷子石の写真集は無いかと探してみましたが、和書、洋書とも私の力では見つけられませんでした。迷子石ファンはそれなりにいると思っていたので、少し残念でした。
そうしたら最近、こんな本が出版されているのを知りました。
巨石巡礼―見ておきたい日本の巨石22 [単行本] / アスペクト編集部 (編集); アスペクト(刊)
どうやら迷子石の写真集ではないようですが、やっと私の理想に近い本を見つけました。
古代の日本人は巨石を信仰の対象にすることがあったようで、自然が形成した巨石を神聖視したり、巨石を意図的に配置して何らかの意味を持たせたりしました。本書で取り上げられたのはそのような巨石(群)22か所です。写真集とアクセスマップのあいのこといった感じです。
今回の収穫は、たくさんの巨石を楽しめたというのはもちろん、日本の巨石を語るうえで重要なキーワード、磐座(いわくら)という言葉を知ったことです。磐座とは、古神道の1つで、巨石または巨石のある山を信仰するアニミズムのことです。(興味を持った方は、Wikipediaの「磐座」の項から更に調べてみてください。)また、ドルメン(dolmen)という言葉も初耳でした。新石器時代からB.C. 7000くらいにかけて世界各地に造られた巨石墓のことを言うようです。
満足できなかった点は、やはり私の趣味と本書の趣向との微妙な相違です。私は日本以外の巨石も見たいですし、信仰とは全く関係のない視点から見たいですし、できれば人工的に動かされていないものが見たいので、物足りなかったです。そもそも私は、周囲の世界に全く溶け込まない迷子石というものを見たいのです。
最後に、世界中の地質学者、氷河の研究者、熱心な迷子石ファン、物好きな写真家にお願いです。迷子石の写真集を出版してください!!
写真については、私は1つ注文があります。迷子石の大きさと異質性を前面に押し出してください。具体的には、迷子石を撮る以上、周りの風景と一緒に撮影するのが鉄則です。それに巨大さを伝えるため、迷子石の近くにさり気無く人がいるのもいいでしょう。(迷子石ではありませんが、今回読んだ本の写真は、ほぼすべて岩に接近したもので、威圧感と荘厳さは伝わってきても、肝心な大きさが伝わってきませんでした。)
(Finally, of geologists, researchers of glaciers, erratic block enthusiasts and curious photographers all over the world, let me demand a thing as an erratic buff. Publish a collection of photographs of glacier erratics, please!! As for the photographs, I have an idea: put emphasis on the bigness and foreignness of the rocks. E.g. take photos with backgrounds.)
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