本に熱中したからといって、熱中症にはならない

誰もいない2階のロビーの窓際の席に座り、ページを繰る。朝の8時前。本の世界に入っていく。数十分後、時間が迫ってきたので、1階の受付で券を出したが、続きが気になるので時間の許す限り、また読み始める。短編だったので、ちょうど車へ向かおうというときに読み終えた。

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いやー。久しぶりに小説読みました。

大学が始まってから、忙しいと言い訳をして全然読んでいませんでした。まあ授業で英語の中編は読みましたが、あれは読書って感覚じゃありませんでしたからね。えーと、調べると前回本を読んだのが5月初めなので、2か月半ぶりですね。(意外に最近だった…。)

おととい、雨だったので、自動車教習所へ父が送ってくれたのですが、父の都合上いつもより40分は早く教習所に着きました。しかしあまりの早さに慌てて、その長い時間に暇をつぶすものを忘れたことに気づきました。それを父に伝えたら、かばんから出して渡してくれたのが、伊坂幸太郎のフィッシュストーリー (新潮文庫) [文庫] / 新潮社 (刊)でした。ちなみにいつもの教習所での暇つぶしは、タイ語の練習と決めていました。



それで読んでみたら、結構面白かったというわけです。教習所で3分の1くらい読んで、帰ってきて、せっかくなので残りも全部ぶわーっと読んでしまいました。ちなみに、私の家の者は伊坂幸太郎を何気なく結構読むのですが、私が読んだことがあるのは陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫) [文庫] / 伊坂 幸太郎 (著); 祥伝社 (刊)だけでした。



本作に収められた4つの中短編のうち、一番面白かったのは、迷わず表題作の「フィッシュストーリー」です。3編目のこの作品を読み終わった瞬間、4編目を読もうとページをめくる手を止め、目をつむり、思わず左手で顔を覆い、嘆息して、物語の情景をおさらいしながらしばらく感慨にふけっていました。

こういう感動が得られるから本てすごいんですよね。しばらく本を読んでいないとこの醍醐味忘れちゃうもんね。

この夏休み、本を読むことも目標にしています。

コメント

  1. フィッシュストーリー良いよね!
    短編だけど全部繋がってるのも面白い。

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  2. 仮免取れた?2011年7月25日 22:14

    つきどり

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