六つ目の四角い籠を編みました

8月27日の記事に、六つ目編みでは四角い籠は編めないと書いた。六角形を一回りずつ大きくしていくのが六つ目編みなのだから、底の編み上がりは六角形にしかならないということである。

正六角形の底の小籠

しかしそれを書いたすぐ数日後、小布施町に観光に行った際、六つ目で編んだ四角い籠を見つけてしまった。土産物を入れる容器として、使われていたのである。よくよく観察してみると、腰上げ(底から側面に連なる部分)の一部に、五角形を七角形を連続して作ることで四角い籠が編めるようだ。

後日私の先生に、六つ目の四角い籠を編んだことがあるかどうか尋ねてみると、ある、とおっしゃる。須賀川竹細工では四角い籠は普通編まないけれども、どうやら一般的にはそれほど珍しいことでもないようだ。先日の記述は私の勉強不足でした。ごめんなさい・・・。


商品、本、机などなど、四角いモノが溢れ、なおかつ合理性が求められる現代にあっては、四角い籠は何かと便利なのである。モノを入れるのにも、その籠を置いておくのにも、無駄なく収まって都合がいい。

試しに私も作ってみた。上の写真の通り。本体の材料は根曲竹ではなく、近所のホームセンターで篠竹として売られていたものである(少々硬くて薄汚れていたが)。

編み方は大して難しくなく、8月に苦労して八つ目編みをしたのは一体何だったのだという気持ちになった。ただし縁の芯竹を本体に合わせて上手く曲げることができず、そこはまだまだ課題である。

コメント

このブログの人気の投稿

「書道八段」は大した称号じゃない

「55個の母音を持つ言語」というギネス記録は間違いである

「お腹と背中がくっつくぞ」の勘違い