新竹の季節になりました

春に生えたタケノコが、一人前の竹に成長すると、繊維がしっかりして竹細工に使うことができるようになる。1年生の新竹は、ここ須賀川では「一年コ」、戸隠では「ワカ」などとよばれ、緑が美しく、しなやかな性質を持つ。

その一年コを取るのに最適の時期が、昔から、9月中旬から2週間程度だと言われている。9月11日が竹切りの解禁日という地域もあれば、彼岸(秋分)を過ぎてからがいいと言う人もいる。というのも、早過ぎると竹が水分を多く含むために後々カビやすく、かつ虫食いにも会いやすい。逆に遅すぎると、繊維が固くなってしまうのだ。一昔前は、その時期を外して竹を切りに行くことは御法度だったという。

ちなみに現在の須賀川では、その決まりを厳密には守ってはいず、9月中旬から翌年の春くらいまでは、一年コを取りに行くのだが。

この採取の適期は、根曲竹に限ったことではなく、およそどの竹に当てはまる。

松本の私の実家の近くに、篠竹というこれまた細い竹が生えており、先日帰省したときに、1年生の篠竹を切りに行った。(地域の土地に生えているので、切っても大丈夫。)篠竹の竹細工は、特に岩手県が有名である。

篠竹の林

軽トラに積んだ篠竹

クローズアップ

全く手入れされていない竹林なので、古い竹が密集して生えていた。虫に食われているものも多い。新竹を探して、40本ほど採ってきたが、短い松本滞在中には割り切れなかったので、一部だけ持ってきた。さしあたっては、バッグ形のかごを編む予定である。

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