チェンマイ食いまくり歩きまくり記 1日目

1週間くらい、ひとりタイに旅行していた。北部最大の都市、チェンマイである。

17日の深夜に出て25日の深夜に帰ってきたので、足掛け9日間だが、観光らしきことをしたのは真ん中の7日間である。チェンマイ、食に人に観光に、非常に充実した日々だった。1週間も同じ都市だったから、自分としてはまあまあディープに楽しんだつもりである。書いた日誌をもとに、この記事から7回に分けて、チェンマイ紀行を書いていく。下のロゴは、羽田にてノートの1ページ目に何気なく書いたもの。それでは、はじまりはじまりー!


なぜ、チェンマイか

タイ観光といったらバンコクが一番有名だが、そこを、なぜチェンマイなのか。理由は単純。タイワークキャンプで前に来たことがあって、気に入ったから。現地の友達も何人かいて、タイ料理も大好きになった。大学3年生のせっかくの夏休みに、1年4か月ぶりに友だちに再会したり、また食べ物を食べに行ったりしたくなったというわけだ。(実は行くかどうか、かなり迷って、行きたい気持ちは4月からあったけど、チケットを取ったのは6月下旬。遅いっす。)

荷造り、出国

格安航空会社のAirAsiaを使って、羽田空港からクアラルンプールで乗り換え、チェンマイというルート。羽田は私にはアクセスがしやすくて、助かった。17日の23:55(18日が始まる5分前)の便だから、夜に部屋を出れば間に合う。

しかし、16日まで私はバイトが立て込んでおり、予想以上に忙しくて当日まで荷造りを全くしていなかった。他にも不在者投票に行ったり、書かなきゃいけない書類があったり(めちゃめちゃ面倒臭かった!)と、旅行に関係のない用事もたまっていて、相当焦っていた。もっと早くにやらなかったことを後悔。

それと同時に、心の準備も全くできていなかった。バイトはほぼ1日拘束されて、4日連続だった。だから出発当日に、たった1日で、心をバイトモードからタイ旅行モードへ切り替えなければならなかった。17日の朝の時点では、今日の夜に日本にいないなんてことがまったく実感できなかった。むしろ信じられなかった。例えば、朝起きて、突然「今日タイ行くよ」と言われたようなものなんだから。

他の用事をすべて終わらせ、荷造りを始めたのが、自分でもびっくりの5時半。まあでも、持っていくものは少なかったし、荷造りは十分間に合った。歯ブラシとひげ剃りを忘れたくらい(電車の中で気付いた)。

8時15分くらいに家を出たが、この日は朝から雨。そういえばタイワークキャンプのときも、出発の日は雨だったなあ。

出発の2時間前、10時には空港に着いて、10:40には手続きも全て終えて、待合室に来られた。


AirAsiaは冷房が効きすぎているという耳寄りの情報を友達から聞いていたので、手荷物に羽織れるものを入れていた(毛布はないのだ)が、正解だった。特に出発前後はミストらしきものが出ていて、冷房をビジュアルで主張していた。ちょっと怖いんですけど。けどフライト中は、Tシャツでもいける。

クアラルンプール、そして入国

さて、6、7時間のフライトで、早朝、まだ暗いクアラルンプール空港に着陸した。さあ、ここでの待ち時間が長いのだ。チェンマイ行きが、14:50発なのだ。搭乗手続きが始まるまででも、7時間はある。本は持ってきたものの、全然集中できない。ものすごく暇な時間を過ごさなければならない。以下はノートから。

マレーシア時間(日本-1時間)
6:55 ペンを持つ手のささくれがひどいことに気付いた。
7:20 肌寒い。
10:35 ひま。
12:30 左隣のおじさんから湿布の匂いがする。


思わず「ひま」と書くくらいに、することがない。ぼーっと人を見ていたり仮眠をしたりしていた。寝にくい椅子だったが。

14:10、待ちに待った搭乗手続きが始まった。クアラルンプールって意外に涼しい、と思っていたら、待合室の冷房が強烈なだけだった。外に出たら、いっちょ前に暑い。

緊急事態。乗る飛行機の場所が分からなくなった。何人かの搭乗員や係員に聞いて、14時半くらいになんとか乗れた。ぜんぜん違う方向に歩いていたことが分かった。間違えてインドに行くところだった。遅刻したら飛行機に乗れない。笑い事では済まない。このときが今回の旅行で一番焦った。(だがこれくらいの焦りで済んでよかった。)

飛行機は時間通りに離陸し、時間通り17:30(タイ時間16:30)に着いた。

隣に座ったマレーシア出身のおじさん。「日本出身なの?」と話しかけてきた。

チェンマイに着きました。

チェンマイ初日

懐かしのチェンマイ空港でございます。タイに来たんだという実感が途端に湧いてくる。入国手続、荷物受け取り、両替を済まして、空港タクシーを使う。現地の人との初めてのコミュニケーションである。一律120バーツ(400円弱。以下1バーツ=3.3円)で市街地へ行ってくれる。ちょっと割高だが、安全で車もしっかりしていた。私の宿の場所を伝えると、受付は一瞬戸惑いを見せたが、大丈夫だった。遠かったのだろうか。

私の泊まる宿はSlowHouseという日本人宿。タイ人に言っても誰も知らないらしいので、近くの大きいホテルまで行ってもらった。それにしても車内から見える町並みと車の往来、懐かしい!

近所の大きいホテル「チェンマイオーキッドホテル」

このホテルからは、地図を頼りに歩いた。大通りから小さい道へ曲がると、すぐに見つかった。チェックインし、荷物を置くと、5時45分、早速出かけた。

とにかく歩こうと思っていた。チェンマイで何をするかは、友だちと会って、いろいろ食べたいという以外に何も決めていなかった。正直、お寺とかタイマッサージとか買い物とか、食べ物以外にそこまで興味がなかった。

チェンマイは1辺1.6kmくらいの正方形のお堀があって、その中が旧市街となっている。とりあえずその周りを時計回りに歩くことにした。ひとまず街の距離感覚をつかもうと思った。最初は、一周歩くのは大変だし、日が暮れちゃうと思ったが、北辺を歩ききったあたりで、乗りかかった船だと思って一周を決意した。ミッドナイトウォークの40キロに比べれば全然余裕なのだ。

周りを見ながら歩くと、30分で1辺を歩ける。6時47分に、南東の角まで来た。半分来たということだ。

南東の角。ところどころに城壁が残っている。

南辺を歩いていたら、夕立にあった。スコールだ。余儀なく雨宿り。

そこら辺は屋台が多くて、ちょうど夕飯が食べられないかなあと思っていたので、雨宿りついでにごはんを食べることにした。

雨宿りしたところの前にあった屋台。ここでは食べてない。ここはイスラムの料理っぽい。

イスラム屋台から数十メートル戻ったところ。
30バーツ。名前は忘れた。

英語表記があった屋台で、30バーツの麺料理を頼んだ。7時10分。うまかったが、雨で蒸し暑いときにこれで、汗が出る出る。油っこくて、食べきるのが大変だった。

すっかり暗くなったし、かなり疲れていたので、このあとは早く帰りたい一心で先を急いだ。お堀周りの大通りは3車線で信号もなく、歩行者の横断は難しい。そもそも歩行者はほとんどいない。街灯もないし。

汗と疲労で頭があまり働かなくなってきたが、8時に宿についた。とりあえずホッとする。

夜のチェンマイ

帰ると、ロビーにはオーナーさんと宿泊客が3人いて、ゲームをしていた(スーファミとか)。タイで日本のゲームが出来るなんて! しかも大量にある。昔取った杵柄で、僕もぷよぷよをやったけど、久しぶりで楽しかった。

私がその日会った宿泊客は同じドミトリーに泊まる3人(男)だけだったが、一人好奇心旺盛な人がいて、ゴーゴーバーに行きたいと言い出した。私は知らなかったが、聞くと、要は女の子が水着で踊っている、そういう感じの店だ。一人はタイが長く、すでにそこには行ったことがあって、もう一人は彼と一緒に行くみたいだ。僕も誘われた。

結局、ご一緒した。いや1回は断った。僕そういう感じじゃないんでって。プライベートで私を知っている人なら、そういう店に行ったと言ったらたぶん声を上げて驚くと思うし、私自身行こうと思ったことさえない。

タイに来て、開放感もあったのだろう。タイに来たからには言っておきたいという気持ちも出てきた。そうおすすめもされた。しかも入場料は150バーツ(500円)で、見て帰ってくるだけでいい。いい社会体験になるから、行ってみたい気になってきた。よーし、ここは行ってみるか。

というわけで、9時台だっただろうか、20そこそこの男3人が、夜の街へ繰り出した。

ソンテオと呼ばれる乗合タクシー的なものでお堀の東辺へ。

着きました、「STAR SIX」。僕にはSTAR XIXと読めるのだけど。

おすすめされたゴーゴーバーの場所がよくわからず、おじさんに道を尋ねた際、「good place」と言われた。おじさんも言ったことがあるようだ。どきどき。そして着いた、でかくて派手な看板で「STAR SIX」。ここにたどり着くまでに何回か客引きに声をかけられた。場所を言うと、ロイ・クロー通りというところにある。チェンマイ中心部にあたる。

店内は人が少ない。平日だったからだろうか。それとも他の理由があるのだろうか。

これから先は、書くのが恥ずかしいので、無念だが割愛したい。すでにこの記事が長文になってしまって、疲れたのだ。どうしても詳細を知りたい方は、語ってあげますので、私に直接声をかけてください。

店には12時半まで粘ったが、いい加減飽きて、帰ることにした。

1時半に就寝。疲労がかなりたまっていたと思う。大変な1日だった。今振り返ると、2日分くらいあった気がする。

さあ、やっと1日目が書けた。

※私のケータイに万歩計が付いているので、記事の最後にその日の歩数を書いていきます。(ただしケータイが日本時間なので、タイ時間の夜10時から翌10時までの歩数です。)

今日の歩数(市街地散策を始めてから):11,602歩

チェンマイ滞在中、毎日11,000歩以上歩いた(歩くようにした)。だから記事のタイトルが、「歩きまくり」なわけだ。

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