刻字:看板「華道部」

また刻字をした。去年5月にICUの華道部から看板を彫って欲しいというお話を受けたのだが、まあもたもたしていたら、彫り始めたのが2月、お渡しするのが昨日(22日)になってしまった。言い訳すると、板を探すのに手間取った。

刻字に適した板を探すのは簡単ではないと思っている。適度の大きさと厚さと硬さなのを探さなければならない。もちろん材木屋に行けば立派なのはあるのだが、素人学生の分際であまり大層な買い物はしていない。(端材はいくつか買っているが。)今回看板を作るにあたって、実家をぼちぼちと探した結果、そこらに放ってあった板を使うことにした。樹種は不明。柔らかい。建材だろうか。探すのに手間取った結果がそれかよ、と華道部さんに怒られそうだ。

まず、慣れない鉋で表面を削った。表面が汚れていても、削ればまあまあ見た目は良くなる。

刻字といえど、彫るのはその半分で、もう半分は書くという大事な段取りがある。今回は横書きで3文字「華道部」。花のある場所に飾るのだから、堅い篆隷楷より柔らかな行書(黄庭堅風)で行こうと思ったのだが、横書き行書は難しかった。華は縦長で、道は横長で、部は他2文字との位置関係が難しい。縦書きだとこの問題は解決されるのだが。刻字は、数をこなして上達したい。

墨書したのを敷き写し、木に貼り付けたところ。

彫り終えたところ。木が柔らかく、どんどん彫れた。

紙を剥がし、やすりがけし、着色し、ニスを塗って完成。
(看板に印を彫ってはいけないのかもしれない。完成して気付いた。)

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