2012年5月4日金曜日

19歳を迎える皆さんへ:メトン周期のロマンス

もし19歳の誕生日をまだ迎えていないなら、あなたはこの記事を読んで少し幸せになれるかもしれない(19歳を過ぎていても、読んで全く損は無い)。ちょっとロマンチックな、天体ショーのお話。

何も難しいことじゃない。ただ、19歳の誕生日の夜に、ちょっと夜空を眺めてみよう。驚くなかれ、

19歳の誕生日に出ていた月は、自分が生まれた日に出ていた月と同じ形(満ち欠け)をしている

この事実は、あまり知られていない。これはメトン周期といい、天文学では有名な周期だ。(19太陽年)≒(235朔望月)なのだ。太陽年とは太陽が黄道上の春分点、秋分点、夏至点、冬至点から出て再び各点に戻ってくるまでの周期の平均で、約365.2422日、朔望月とは月の満ち欠けの周期で、約29.5306日である(太陽年と朔望月の値はWolframAlphaより)。計算してみると、365.2422×19=6939.6018≒6939.6910=29.5306×235と、約0.1日しか違わない。言い換えれば、19年は1太陽年と1朔望月の最小公倍数として、とてもいい値だということだ。(ソースはこちらのブログ

ただし、正確さを期して言っておくと、私たちは日常生活で太陽年を使っていない。ご存知のように、私たちの1年は365.2422日ではなく、グレゴリオ暦の365日(そしてうるう年が366日)である。だから私たちの「19年」は、235朔望月とちょっとずれる。(「メトン周期」で検索するとたくさんヒットするのに、月の形の一致について書かれていないのは、この理由からかもしれない。)

だが、それも大したズレではない。19歳になるまでに、必ず4回か5回のうるう年がある(私の計算が正しければ、4歳になったあと初めてうるう年を迎えた人だけが、19歳までに4回うるう年を迎える)。「5回うるう年」の人の19年は365×19+5=6940日、「4回うるう年」の人は、6939日である。ズレはどちらも半日ほど。これくらいでは月の形は大して変わらないから、そんなに心配はいらない。

さらに、文句が出る前に行っておくと、「私が生まれた時刻は月が地球の反対側にあったわよ、どうすればいいのよ」というマニアには、19歳の誕生日のプレゼントにアメリカ旅行というのはどうだろう。でなければ、数時間前か後の月を愛でて満足するしかない。

ただ、「19歳の誕生日曇ってた\(^o^)/」という人には、私は責任を負いかねるので、「月齢」と検索して、バーチャルな月のうつろいを堪能するほかない。(私の19歳の誕生日は、形がかろうじて見えるくらいの曇りだった。)

、「19歳なんかとっくに過ぎてるわ、早く言えこの馬鹿」という方は、諦めが早いというものだ。19の倍数ならOKなのだから、38、57、76、95、114歳の誕生日を楽しみになさってください。

彼氏彼女の19歳の誕生日に、「今日は月が綺麗だな。19歳の誕生日に出ている月は、自分が生まれた日に出ていた月と同じ形なんだぜ」とでもささやいてみよう。私がその相手だったら、一生その人についていくかもしれない。

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