伊藤まさこさんが城下町松本の魅力を発信:「松本十二か月」

とても暇だったので、さらっと本でも読むかと思って、今日の昼下がり、ICUの満開の桜を見がてら、2冊借りてきた。

1冊目は、久しぶり地形関連の本だ。地形や絶景などを収めた写真集は多いが、私の好みに合うものは、少ない。本書は、絶景であるとともに地質学的に興味深い地形を集めている。昨年10月に読んだ「世界のおもしろ地形」と同類の本であり、楽しめた。知っているところも多かったが、初めて知ったところもあった。

アフロ、アマナイメ-ジズ(2012)『地球不思議の旅―大自然が生んだ絶景』パイインターナショナル

地球不思議の旅―大自然が生んだ絶景 [単行本(ソフトカバー)] / アフロ, アマナイメ-ジズ (著); パイインターナショナル (刊)

雄大にして悠久の絶景で世界一周をした後は、我が国の一地方都市に焦点を当てた。2冊目は、一気にスケールを縮めて、伊藤 まさこ(2011)『松本十二か月』文化出版局という本だ。

松本十二か月 [単行本(ソフトカバー)] / 伊藤 まさこ (著); 文化出版局 (刊) 

長野県松本市は私の地元である。著者は横浜出身だそうだが、松本にかれこれ数年暮らしているらしく、きれいな写真と文章で松本の魅力を綴っている。本書は文化と歴史が中心的だったので、そのイメージだけで松本に来たら違和感を覚えるだろうが、地元民の私も知らなかった歴史、工房、伝統工芸、美味しそうな食べ物屋さんなどなどに、とても心惹かれた。松本にこんなに伝統と楽しみがあったとは驚きである。

未知の地に広がる雄大な地形より、なじみの町にある小さなお菓子屋さんの方に、ずっと温かみを感じた。

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