2013年1月18日金曜日

銭湯→成人式

先週末帰省し、日曜日の成人式に参加してきた。私の地域の成人式は中学校単位に一堂に会するのだが、この5年間に変わった人、変わらなかった人がいて(女性は化粧が厚かったり髪を上げていたりして、ほとんど気付けなかった・・・)、夜遅くまで旧交を温めることができた。わざわざ帰省した甲斐があったというものだが、昼からの式の前に、私らは朝も早よから一舞台あった。

かの腐れ縁で、銭湯に行ってきた。

かの、と言われても内輪にしか分からないが、このブログの「友人達との企て」というカテゴリの記事にいつも出てきた5、6人の郎等のことで、せっかく全員が集まるこの日に、銭湯にでも行こうじゃねえかということだった。

私がそれをYに知らされたのは土曜日の深夜、いや厳密には当日日曜日の1時半で、車で迎えに行くから、6時半に起きて待っていろという電話だった。ほう、久しぶりに集まるのか。

7時10分、Yの運転する車に自分の体を押し込めた。

集まったのは5人。今は全員違う大学に通っている。3人は首都圏、2人は県内だ。

なぜこんなに朝早いのかというと、要は朝8時までは安く入れるようなのだ。銭湯へは15分ほどで着いた。日曜日のせいなのか、人が多いことに驚いた。銭湯は初めてだった(と思っていたが、今よく考えたら2回目であった)。

1時間半は入っていた。裸の新成人5人である。

十分茹だった体で銭湯を後にし、ファミレスでブランチをとる。Yの騒がしい運転で各人の家に送り届けられた我々は、着替えを済ますと、またまたYの車に押しくらまんじゅうになって式の会場に向かった。我々のスケジュールの甘さと運の悪さのおかげで、見事に開式に遅刻したのであった。

結論:サウナは瞑想の場。

落ち? そんなものはない。ただ、自分はあんな騒々しい空間に身を置いていたのかと、中学時代を少し思い出したのであった。

「友人達との企て」カテゴリの記事を書くのは、実に3年ぶりである。高2の冬を最後に書いていない。その後大学受験や大学進学などで、会う機会がなくなっていたからだ。ただ、ブログには書いていなかったが、初日の出だけは毎年続けていたので、年1回は顔を合わせていた。

2013年1月15日火曜日

言語学の冬:Mrs. Byrne's Dictionary by J. H. Byrne

年末年始は、言語学で。4冊目(?)。

すごく面白い本を手に入れた。名付けて『バーン夫人の珍語・難語・奇語辞典』

J. H. Byrne. (1974). Mrs. Byrne's Dictionary of Unusual, Obscure, and Preposterous Words. Citadel.

8か月前に、英語は単語に接辞をくっ付けて、新しい単語を簡単に作りだす(派生させる)言語だと書いた。また英語は、(日本語と同じで)外来語をバンバンと借り入れる言語でもある。英語の使用頻度上位2万語のうち、実に60%が外来語なのだ。特に11世紀以降のフランス語の影響は計り知れない
。派生主義と借用主義が、英語語彙の最たる特徴だ。

そんな訳で、英語の単語数はきわめて多い。英語辞書の最高権威、Oxford English Dictionaryの収録項目数は、第2版で61万を超える。(でも日本語も頑張っていて、日本国語大辞典第2版で50万項目もあるとは。)「だから英語はすばらしい」とかいう感情は抜きにしても、その語彙の豊かさには瞠目せざるを得ない。

『バーン夫人』の辞典は、そうした英語の性格を如実に語っていると言えよう。

本辞書に収められた約6000の語はどれも、主要な英語辞書に1回以上載っているということなので、すべてれっきとした単語である。せっかくなので、本辞典をパラパラ見てみて面白かったのは、例えば、

bletonism 名 地下水を感知するとされる能力
podobromhidrosis 名 臭い足

この辞典と関連して、昔読んだ『ダーリンの頭ン中』の一話を思い出す。今手元にないのだが、「猫愛好」とか「接吻恐怖症」という意味の単語が紹介されていた。

小栗左多里、トニー・ラズロ(2005)『ダーリンの頭ン中 英語と語学』メディアファクトリー

さて、載っている単語に自分の知っているのがあると、少し嬉しい。と同時に、「編者はこれ知らなかったのかなー」と、編者と自分との知識をちょっと比較できたりもする。taxonomyは何度か見たことがあるし、apocopeやsyncopeやhaplologyは音韻論の用語だ。carrellはICU図書館にある。

読みながら一つ疑問を持った。日本語でこの手の辞書が作れるか? どんな語が入るだろうか。言語学上、日本語には和語、漢語、外来語、擬態語・擬音語の4つの「層」があるとされているが、外来語を入れるのはずるい気がするし、擬態語・擬音語は意味がたいてい明らかなので、ほとんど無さそうだ。とすると和語と漢語だが、漢語には難語はいくらでもある。「漢検」の準1級や1級の問題集を開けば、ほとんどが難語だ。和語も、難しい語は多いが、古語になってしまうのではないか。また日本語の性格上、接辞があまり発達していないので、一語で「地下水を感知するとされる能力」とか複雑な事象を表すのは難しい。だから珍語は少ない。『バーン夫人』の辞典には医学用語、化学用語も多いが、日本からはほとんど学問が発祥していないのも大きい。

だから、日本語の難語辞典は結局、難読漢字辞典とほとんど変わらないと予想。

――
1 Amazonで注文したら、アメリカからの配送にほぼ1か月かかって、ちょうどこの時期に届いただけで、この年末年始シリーズに加える気はなかった。強いて言えば語彙論か形態論か辞書学という分野に入る。
2 この辞典を見つけた経路は、j.ktamura.comj.hkmurakami.comen.wikipedia.org
3 http://k-tan.staba.jp/home/dic/obscure.htm:私が見つけた中で本辞典を言及している唯一の日本語のサイト。
4 V. Fromkin, R. Rodman, and N. M. Hyams. (2011). An Introduction to Language, Ninth Edition. Wadsworthの505ページ参照
5 Oxford English Dictionary第2版のPreface xxiiiページ参照

2013年1月11日金曜日

平成二十五年 書き初め

8日(火)と9日(水)のランチタイム等に、ICU書道部で、部外の方も参加OKの書き初めをした。思ったよりもたくさん来てくれて、部外から20人近くは来たと思う。筆を持ちたい人は、やはりいるのだなあ。

私も書き初めをした。部の書き初めにフライングして、自分の部屋で書いた。新年の抱負を一言二言でまとめるのはとても難しかったので、まずは自分、家族、周りのみんなの健康を願う。病気や怪我になって初めて実感することの多い、心身の健康。


224 x 130 mm 小さい
厳格で端正なる楷書で原点回帰
スキャンだと紙の質感と大きさが全く分からないのが欠点

2013年1月3日木曜日

言語学の冬:D・エヴェレット『ピダハン』

年末年始は、言語学で。3冊目。

D・L・エヴェレット(屋代通子訳)(2012)『ピダハン』みすず書房
D. L. Everett. (2008). Don't sleep, there are snakes. Pantheon Books.

ピダハン―― 「言語本能」を超える文化と世界観 [単行本] / ダニエル・L・エヴェレット (著); 屋代 通子 (翻訳); みすず書房 (刊)

ブラジルはアマゾン奥地に暮らす少数民族、ピダハンの文化と言語を探って、彼らを30年にわたり現地調査してきた著者による、初の一般向けの著作。

ピダハンの文化も非常に独特であったが、彼らの言語をよくよく調べてみたら、世界中の言語でも極めて稀な部類に入るものだった。彼らの言語、ピダハン語には、人間言語にあまねくあると信じられてきた幾つかの特性が見られず、チョムスキー以来の言語理論の常識を揺るがすとして言語学界で非常に活発な論争を巻き起こしているらしい。(私の勝手な実感としては)この本が火付け役となって、世界中でこの言語が話題になっている。より詳しくは、私が説明するよりも本書による説明を見たほうがよいだろう。

面白い。新年最初の一冊。

2013年1月1日火曜日

さよなら2012 おはよう2013

大晦日をどう過ごすか、いつも迷う。

面白いテレビは毎年無い。ちなみにこのタイミングを一年の区切りとするのは、グレゴリオ暦がそうなっちゃっているからであって、天文学的には別段意味は無い(よね?)。ちなみにちなみに、新年になる瞬間にジャンプして、「新年になる瞬間地球にいなかった~」などというのを聞いたことがあるが、それも科学的に何の意味もない。

まあ年末年始の雰囲気は好きだ。地元で家族といて、おいしいものを食べるに限る。

2012年のキーワード:タイワークキャンプ、言語学、ものづくり