今度は中国文学ですぞー(・o・)

中間、とは名だけの考査が、年明け早々あり、なんやかんやで油断ならない冬休みの喧騒が静まり、今日日曜を迎えました。

とりあえず考査終了!(^o^)

いやー休み前からテスト勉強しなかった自分のせいだと思います。疲れた。

さー本でも読むか。

家にあった世界文学からのチョイス。

魯迅の、「阿Q正伝」、「狂人日記」、「非攻」。

世界文学全集〈第47〉魯迅・茅盾 (1962年)
作者:
出版社/メーカー: 河出書房新社
発売日: 1962
メディア: -

阿Q正伝 (角川文庫)
作者: 魯迅
出版社/メーカー: 角川書店
発売日: 1961/04
メディア: 文庫






家にあったのは、上の古ーいの。ハードカバーにビニールカバーつき、そして濃い上品な緑のケースという当時にしてはよさげな仕様。当時のレートは知りませんが390円という安さ。下は、入手がはるかに容易な文庫版です。

もともと「阿Q正伝」を読もうと思って引っ張り出してきたのですが、ここには魯迅の大部分の作品が収められてるんじゃないかと思います。

まず読んだのは短編、「非攻」。墨子の作品です。漢文の予習になるラッキーって思って読みました。そして、なにせ作者が本場中国の魯迅。

墨子の思想に少し触れられたのかな。でも読後、これは墨子の訳ではなく、あくまで墨子に仮託した小説だと知ったので、魯迅の思想、と言うのでしょうか。

2作目は、本懐である「阿Q正伝」。実は、この「阿Q正伝」と言う言葉、初めて聞いたとき、違和感を覚えました。『Q』って何? みたいな。(゚Д゚) でも本文の序文を読めば分かります。「阿クイ」のQと。

魯迅の作品は短いのが多いのですが、これは長いほう。それでも数十ページで読みやすいです。

辛亥革命直後の中国。貧乏で村ののけ者にされる農民阿Qを通して、当時の社会の救いようのない暗さを活写し、風刺します。ユーモアもちょっとありますし、読んで損なし。阿Qの哀れな人生の中に、当時の社会のありさまが凝縮しているようです。

3作目は、「狂人日記」。魯迅はこの作品で、旧来の文語主体の中国文学を口語主体にすることで、強い伝統否定を行いました。(Wikipediaによる)

強い被害妄想を持つ主人公の日記という形式を取った一人称小説。わずか数ページという作品ながら、エスカレートしていく主人公の心理がリアルです。まさに「狂人」の心理(´゚A゚`)

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