ありがとうOliver Sacks

フェイスブック経由で、オリバー・サックスが癌のために亡くなったことを昨日の早朝、知った。




彼は、私に最も影響を与えた作家の一人だ。

神経科医であり、ベストセラー作家でもあるオリバー・サックスの著書は、私の読んだものだけでも、『妻を帽子と間違えた男』、『火星の人類学者』、『手話の世界へ』、『心の視力』、『音楽嗜好性』がある。本は読んでいないが、「レナードの朝」は映画で見た。まだ読んではいないが、『Hallucinations』(邦訳:「見てしまう人びと」)という本がおととし出版されたばかりで、彼は、最後の最後まで現役であり続けた人だった。

彼ほど、人間の脳の可能性・可塑性を、魅力的かつ愛情深く語れた者はいまい。私は彼の本を読み、人間の記憶力の不思議、手話という言語の魅力、アスペルガー症候群の神秘さなどを知った。彼は、いつも私の知的好奇心をくすぐってくれた。

ご冥福をお祈りいたします。

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