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武蔵野美術大学の竹工コレクション

東京都小平市にある 武蔵野美術大学 は、日本を代表する民俗学者・宮本常一が過去に教授を務めていたということもあり、膨大な数の民俗資料を収蔵している。ポップで垢抜けた印象の強いムサビだが、実は民俗学という渋い方面でもかなり強いのだ。竹工品の収蔵品も、約3,000点と、極めて多い。 ムサビは、私のいた大学からそう遠くないこともあり、2度ほど見学に行ったことがある。(先輩の友達がムサビ生だった。)けれども、当時は宮本常一を知らず、竹細工にもそれほど興味がなかったので、民具コレクションのことは知らなかった。今となっては、遠くてなかなか行けなくなってしまったことが悔やまれる。 ムサビの 民俗資料室 のデータベースで、長野県の竹細工を調べてみると、90件以上ヒットする。戸隠の根曲竹細工と、松本のみすず細工が中心だ。長野県に限らずとも、多様な形の竹工品があり、 勉強になる 。 いつかムサビにお邪魔して、竹細工コレクションをこの目で拝見したい。

「み」の由来は「升」?――今までで一番バカバカしかった本

ある日のとある大学図書館にて、いつものように書架の間をブラブラしながら、何の気なしに本を眺めていたときのこと。ふと手にとったハードカバーの洋書を開いてみて、自分の目を疑った。 その本は日本の文字、主に平仮名と片仮名の入門書で、1ページに1つの仮名が割り当てられていた。それぞれの仮名には、書き順などとともに、ページの下部に「その仮名の元となった漢字」も添えて載せられていた。しかし、びっくりしたことに、その漢字がどうしようもないほどに見当外れだったのだ。ギャグではない、大まじめに書かれた立派な作りの本なのにである。 なんと、「あ」の由来は「却」!? 「イ」の由来は「丁」!? いやいや、「あ」は草書の「安」、「イ」は「伊」のにんべんが由来ですから。 下に、その本に掲載された滅茶苦茶な「仮名の字源」を一覧にしたので、ご覧頂きたい。 平仮名 ん 人 わ 朽 ら 弓 や 弔 ま 去 は 伎 な 扱 た 左 さ 包 か 加 あ 却 ゐ 肋 り 旧 み 升 ひ 廿 に 仇 ち 古 し 匕 き 吉 い 心 る 召 ゆ 功 む 劫 ふ 与 ぬ 奴 つ 刀 す 可 く 又 う 占 ゑ 煮 れ 孔 め 女 へ 入 ね 切 て 凡 せ 世 け 付 え 之 を 右 ろ 石 よ 丈 も 屯 ほ 任 の 内 と 巴 そ 乞 こ 己 お 拘 片仮名 ン 小 ワ 匂 ラ 万 ヤ 千 マ 々 ハ 八 ナ 寸 タ 匁 サ 丹 カ 力 ア 乃 ヰ 牛 リ 刑 ミ 杉 ヒ 亡 ニ 二 チ 子 シ 斗 キ 中 イ 丁 ル 丸 ユ 互 ム 公 フ 了 ヌ 叉 ツ 少 ス 久 ク 刃 ウ 向 ヱ 互 レ 乙 メ 〆 ヘ 入 ネ 永 テ 云 セ 也 ケ 万 エ 工 ヲ 弓 ロ 口 ヨ 当 モ 毛 ホ 木 ノ メ ト 上 ソ 夕 コ 四 オ 才 本書に従うと、「ケ」と「ラ」は両方「万」から、平仮名の「へ」と片仮名の「ヘ」は両方「入」から、「ユ」と「ヱ」は両方「互」から、「ら」と「ヲ」は両方「弓」から派生したことになってしまう。「々(マ)」、「〆(メ)」に至っては、漢字では...

ICU図書館で借りた400冊から選ぶオススメの9冊

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国際基督教大学(ICU)を卒業した。 私が入学した2011年4月から2015年2月までのほぼ4年間に ICU図書館 で借りた本は、述べ 407 冊だった。異なり冊数、つまり複数回借りた本を1冊と数えた場合の数は、 298 冊だった。 日本十進分類法 にしたがって述べ冊数を分別すると、やはり私の専攻である言語学(800番台)の本を断トツに多く借りていた。 407冊のうち、レポートや卒業論文など学業のために借りた本は 158 冊。個人的な読書を楽しむために借りたのが 239 冊だった。(その他の目的が10冊。)私は、ICU図書館を学術よりも趣味の読書のために多く使っていたことになる。 この記事では、個人的に借りた本の中からおすすめの9冊を厳選してご紹介したい。 紹介の順番は、私が大きく影響を受けた『手仕事の日本』を筆頭に、それとテーマが近いものを2と3に。私の専攻である言語学のまつわるものを4と5に。その他の良書を6、7、8、9に挙げた。それぞれの説明の最後の「初出」に続く年月は、その本をブログで紹介した年月である。 1  柳宗悦(1985)『 手仕事の日本 』岩波書店 あなたに影響を与えた本を1つ教えてくださいと言われたら、迷わずこれを挙げる。本書の初版は戦後すぐの1948年。「民藝」という言葉の生みの親(の一人)であり、調査のため20年の歳月をかけて全国津々浦々を歩きまわった思想家、柳宗悦が、各地に残る手仕事の数々を易しい言葉で書き記す。その後の私の進路を方向づけた書。カットは芹沢銈介。初出:2013年5月。 2  寿岳文章(1973)『 書物の世界 』出版ニュース社    『手仕事の日本』に出会う少し前に読んだのがこの『書物の世界』だ。この2冊は全く独立に見つけたのだが、寿岳文章は柳宗悦の民藝運動に参加した人だと後になって知った。寿岳文章はブレイクやダンテの翻訳でも知られるが、書誌学や和紙研究でも多くの著作を残している。本書では、書物はどう変遷してきたのか、書物とはどうあるべきかを語る。本の装丁という世界に目を開かれた本。初出:2013年4月。 3  西岡常一(1988)『 木に学べ 』小学館 記憶が定かではないが、中学校の国語でこの文章を読んだことがあった。大学1年のとき、記憶を頼りに本書を見つけて読んでみたが、...

僕が卒論を書くのに使った便利なオンラインサービス(主に言語学)

音韻論の分野の卒業論文を英語で書いた(日本語のアクセントについて。本日無事提出した)。ひとつの締めくくりとして、卒論執筆の際にお世話になったオンラインサービスやソフトを紹介しておく。誰かの役に立つことを願って。 音声学・音韻論 Type IPA Phonetic Symbols http://ipa.typeit.org/ 国際音声記号(IPA)を手軽に打てる。MicrosoftWordの特殊文字入力でも、「ː」や「∅」って何かと探しにくい。 Praat http://www.fon.hum.uva.nl/praat/ 音声的分析をするなら、言わずと知れたこれ。 hellog~英語史ブログ http://c-faculty.chuo-u.ac.jp/~rhotta/course/2009a/hellog/index.html 英語史が主たる内容だが、気になる言語学のキーワードを検索すると大抵解説してある上、参考文献も書いてある。使い方はあなた次第。 Prince & Smolensky. 1993. Optimality Theory: Constraint Interaction in Generative Grammar . http://roa.rutgers.edu/files/537-0802/537-0802-PRINCE-0-0.PDF 最適性理論を使う方に朗報! この理論の嚆矢、Prince & Smolenskyの1993年の著作が、なんとネットで読める!  ラトガーズ大学のアーカイブ で公開されているのだ。 一般 Google  Scholar https://scholar.google.co.jp/ 先行研究探しの一等最初はここから始まった。どの文献に当たればよいか、またはどんな文献があるのか見当がつかないときはここで検索。たとえ本文は見られなくても、書誌情報だけ押さえれば図書館で探せる。 The Free Dictionary http://www.thefreedictionary.com/ 英英辞典。類語辞典。 英辞郎 on the WEB http://www.alc.co.jp/ 英和・和英辞典。例文検索。 Smallpdf.co...

ICU祭作品展 子字十四体・篆書七言対聯

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10月25日(土)と26日(日)に、ICUの学園祭、ICU祭が行われた。書道部は4年目の作品展を無事開くことができた。作品の量、質ともに昨年よりも格段に上がった。表装も例年通りすべて部員の手作業だったために貧相だったとはいえ、去年に比べれば随分見栄えが良いと思う。 書道部の Facebookページ に、作品展の写真が少し載っているのでそちらもご覧頂けたらと思う。(ちょっと宣伝ですが、Facebookでは部の最新情報が見られるので、もし気に入っていただけたら、ページの「いいね!」もよろしくお願いします。) 今年の私の出品は、おそらく今までで一番少なく2点だ。去年は臨書(中国の古典作品を模して書くこと)が3点と刻字が1点の合わせて4点だった。今年は、両方創作で、しかも篆書だった。ここ1年くらいは篆書ばかりやっている。もう1つくらい出したかったが、時間がなく書き上げられなかった。 一つは、こどもの日に書いた「子字十四体」である。字の配置に工夫したところが1点あるが、分かっていただけるだろうか。 子字十四体 約72×35cm もう1つは、明代の詩人呉寛の次の七言律詩から取った(繁体字で失礼)。季節としては秋の詩である。 何處疏砧隔短牆、 東鄰有婦搗衣裳。 風林落葉秋聲動、 露草鳴蛩夜氣涼。 久別官寮忘館閣、 每從兒子話家鄉。 強扶筇竹歸深院、 半壁殘燈獨上床。 2つで1組の掛軸の形式を、対聯(ついれん。対幅・双幅とも)という。 篆書七言対聯 約135×17.5cm×2 部分

湯浅八郎『民芸の心』

7月に入って、心揺さぶる文章に立て続けに3つ出会った。一つずつ手短かに紹介させて頂きたい。 読み終わった順に、一つは民藝、一つは宮本常一、もう一つは篆刻(てんこく)である。3つ並べてみて、自分でも意味の分からない(そして皆さんがおそらく思われるように、古臭い)ラインナップだと思うが、本質のメッセージはいずれも多かれ少なかれ普遍性を持っていたような気がするので、どうか笑わないでいただきたいのである。 まずは、湯浅八郎述・田中文雄編(1978)『民芸の心』だ。 これは、湯浅八郎、ICU初代学長が1978年に行った特別講義「民芸の心」の講義録である。ICU生でも特に最近の人は多くが知らないと思うが、湯浅元学長は民藝の一大蒐集家であった。その5200点あまりに及ぶコレクションは、今はキャンパス内にひっそりとたたずむあの湯浅八郎記念館に収められている。この講義は、湯浅元学長の米寿の年、1978年の5月に、6日間だけ行われた。 民藝というと、骨董趣味といっしょくたに捉えられてしまいがちだが、ウン百万円の壷とか、ウン百年前の書画軸とかいうのと民藝とを、まぜこぜにしてはいけない。前者は、個人の芸術家が、美しさを目的として創作したもので、一点物で、庶民には手が届かず、実用からも遠い。対して民藝は、無名の工人が多量に作った、一般民衆の普段使いの品々のことである。焼き物、着物、漆器、木工、竹工などなど、そもそも美醜の意識なんぞ微塵もなかったものばかりである。 民藝は、大正末から昭和初期にかかて柳宗悦らにより提案され、理論付けがなされた。(柳は「民芸」ではなく「民藝」の字を使ったので、ここではそれに倣っている。)日用の器物に美を見出した「用と美」の思想は、それまでの美術とは全く別個の美の世界である。 その民藝の美は、物がなければ始まらない。民藝はその性質上、具体的な物を見て、触れて、使って、初めてその美しさや、手仕事の確かさに感動できるのであり、それを残していこうという動きにつながる。民藝はあくまで有形物にこだわるのである。 そこへ来て、愛とか平和とか、哲学とか宗教とか、形のないものこそ正道にして第一義であり、対して具体物は、物欲を掻き立てる、邪道にして第二義的なり、というヒエラルキーがあるものだから、私は、そこが民藝運動の高尚なる美学たりえない所以なのだと思う...

僕がICU図書館の選書権をもらったら入れたい本4冊

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ICUの図書館( @ICU_lib )はつい先日、「誰も借りてくれない本フェア」がNHKや朝日新聞をはじめ各種メディアに取り上げられ、話題になった。起爆剤となった 件のツイート は、現在19,000リツイートを超えている。だが、その「フェア」のすぐ脇で、これまた面白い展示を行っていたことを知っている人は、あまり多くないと思う。 「スカベンジャー・ハント」という、「調べ物競争(?)」が2年前から行われている。参加者は個人またはグループで、ICU図書館にまつわる超マニアックなクイズを20問解く。問題の中には、図書館の隅の隅にしまわれた資料をひっくり返して調べないと分からないようなものも少なくない。最も多く正解した参加者は、図書館に自分の好きな本を入れていい権利(選書権)を5万円分もらえる。2位の人は3万円分、3位の人は2万円分の選書権をもらえる。 3回目となる「スカベンジャー・ハント2014」の入賞者の選んだ36冊の本が、入賞者手作りのポップ付きで、7日間だけ 展示されていた のである。 選ばれた本は、 ICUのブクログアカウント の「スカベンジャー・ハント2014」のカテゴリから見ることができる。 このイベント、楽しそうだとずっと思っていて、私は、入賞されたみなさんのセレクションをとても楽しく眺めた。本そのものは、私の専門外のものばかりだったので、内容にそれほど興味を持ったわけではない。じゃあ何が面白かったかって、「あるマニアな学術分野に並々ならぬ探究心を持っていて、◯◯を知りたい!という熱意に突き動かされている同世代の選ぶ書物」というのが、それはもう「そそる」のである。何て言ったらいいのか。そういう方も、そういう方に選ばれた本も、すごくカッコよくないか。 ある分野を追求している人が欲しがるような本は、きっと一流に違いない。彼らの世界が、自分の世界の中に容赦なく入り込んでくる。入賞者のインタビューは、学内の人しか見られないようになっているので詳しくは書けないが、例えば「明治期の大外交官某の大ファンだから、あの本を入れたい」とか、「微積ができないと理解不能な、480ドルくらいのあの分子料理の本を入れたい」だとか、大体こんな調子なのである。それを読んで私は、まず、そんな目が回るようなマニア(しかも多くは後輩!)がICUにいることに感激し、次に、みなさん...

ミッドナイトウォーク2014 ディズニーランドから三鷹まで

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今年も、ミッドナイトウォークで、ディズニーランドから三鷹のICUまでの40kmを徹夜で歩き通した。ついに、4年連続で参加してしまった。達成感もひとしおである。 地図は東から、舞浜駅、木場公園、靖国神社、新宿駅(休憩地点など) ミッドナイトウォークは、ICUまでの40kmを歩くイベントで、ICUのサークルRunnersが主催する。毎年5月下旬か6月上旬に行われていて、スタート地点は毎年異なる。今年は5月30日金曜日の夜に、ディズニーランドの最寄り駅、舞浜をスタートし、翌朝にICUにゴールした。 私は1年生のときから、毎回参加している。ちなみに私の参加した4年間では、出発地は東京スカイツリーと舞浜駅が交互であった。(参考: 1年生のとき 。 2年生のとき 。 3年生のとき 。) Runners部員のスタッフは除き、今回の参加者は50名以下であった。卒業生については存じ上げないが、同学年のRunners部員以外の一般参加者で、4年連続参加したのは私だけである。 スタートは、例年並みの夜9時40分頃。中間地点の新宿駅には、確か朝5時頃到着といつも通りであった。新宿駅からICUまでの17kmについては、今年は10人ほどのグループでまとまって歩かなければいけなかったため、例年よりペースは落ちた。ゴールしたのは9時40分頃と、過去最も遅かった。(最早記録は去年の8時50分。)出発から到着まで、休憩も含めてちょうど12時間だった。 半袖では寒いくらいだった深夜の空気も、やがて穏やかになり、日が明けて8時くらいからは、帽子を取り出したほどに朝日が後頭部に照った。 今回は途中の写真を1枚しか撮らなかったので、2年前の写真。 出発して最初の方の大きい橋。 新宿駅からの甲州街道+吉祥寺通り+東八道路のトリプルパンチは本当に辛い。曲がり角のほとんど無い単調な道で、信号も多く、交通量が多くうるさい。いつまで歩いても目的地が見えないのは、絶望に近いものがある。経験のない初参加者には、その恐怖は倍増するだろう。足の疲労は容赦無い。 今年は、歩行中は例年並みに足の裏が痛んだが、ゴール後の痛みが意外にも軽かった。1時間あまり休んだ後には、ほぼ通常通りに歩けた。途中の休憩のしかたがよかったのだろうか、この1年で体力がついたのだろうか。いや、ゆっくり歩いた...

『知的複眼思考法』をICU生に捧ぐ 批判的思考とは?

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ICUに入学すると、クリティカル・シンキングという言葉を何度も何度も聞くことになる。クリティカル・シンキングとは、批判的思考、つまり物事を紋切り型ではなく、多面的に捉える、情報を鵜呑みにせず、客観的に判断する、といった意味である。新入生は、英語の授業でいくつかのテキストを読んだり、講義を聞いたり、小論文を書いたりしながら、批判的思考を身につけていく。 中でも、入学直後の第1学期に読んだ J. Meiland の「College Thinking」という本では、高校の学びと大学の学びとの違いから始まって、大学で学ぶとはどういうことかが述べられている。新入生は1学期間かけてそのうちの数章を読み込み、批判的思考の基礎を養う。 ただ、批判的思考批判的思考と、学生も先生も事あるごとに繰り返すが、実際のところ、その意味するところが曖昧なのは否めない。いや、言葉の意味は知っていても、それならば何をすることが批判的思考と言えるのか、という実践的なことは、少なくとも明示的・体系的には学んでこなかった。 昨日読み終えた『知的複眼思考法』では、批判的に考えるとはどういうことなのかを、実践的かつ体系的に解説している。 苅谷剛彦(1996)『知的複眼思考法』講談社 筆者は、常識で物事を割り切る凝り固まった思考、すなわち「単眼思考」に対して、問題を相対化し、その多面性に気づく思考を「複眼思考」と名づけている。この複眼思考が、ICUの言う批判的思考に対応する。 本書は、ICUの目指す学びと軌を一にしている。理由は2つ。(1)私たちが入学直後に読んだあのMeilandと、全く同じことを言っているのだ。Meilandのごく最初の方では、大学の授業で学んだ個々の知識は忘れても構わない、大事なのは、そこで考え方を学んだかどうかだ、ということが繰り返し述べられている。本書でも、著者のアメリカでの大学院時代を振り返って、予習に読まされた膨大な文献の内容は忘れてしまったにもかかわらず、「考える力――あるいは、考え方のさまざまなパターンを身につけた(37ページ)」と明かしている。そしてもう一つの何よりの証拠、(2)ICU図書館で借りた本書は、かなりボロボロであった。 けれども、本書がMeilandより優れているのは、 日本語で書かれt その具体性である。第1章では、批判的な読み方(...

今年も懲りずにミッドナイトウォーク

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Runners主催のミッドナイトウォークに、今年も参加した。昨日(7日)の夜から、今朝までだ。寝ていないから、さっきスタートしたという感覚に近いかもしれない。 1年生のとき も 2年生のとき も参加した。来年もきっと参加する。つまるところ、こういうチャレンジが好きなのだ。 ミッドナイトウォークとは、ICUまで夜通し40キロ歩く行事だ。今年は、おととしと同じでスカイツリー(押上駅)から上野、東京タワー、渋谷、新宿を経由してICUまで。(2年前に作成された地図がちょうど こちら にある。)おととしと同じコースにした理由は、主催者の友達によると、ネタ切れという。だからと言って2年前のコースじゃ、そのとき参加した人にはつまらなくない?(まあ私はつまらなくなかったけど。) 押上駅B3出口よりスカイツリーを臨む。 僕のショボいコンパクトデジカメでは夜の写真はまるでだめ! 押上駅出口に現地集合して、9:50に出発。50人くらいいたのかな。 22:20。30分で仲見世通り到着。 周りが暗かったり、喋っていたりしたせいだろうが、今日(特に夜明け前に)通った道についてはほとんど覚えていない。飛び飛びな記憶しかない。それでも、2年前のことは記憶の奥底に残っているようで、おととしここ通ったよねー、ここで何々したよねー、と、同じくおととし参加した友達と話していた。 11時半ころ、上野公園に到着。ここではまた何人か合流して、参加者は(聞くところによると)70人以上になった。スタートから5.5キロ。まだまだ。 小雨が降ってきた。雨の予報とは知らず、雨具を持って来なかった。結構寒いし。帽子で我慢。 東京は眠らない。金曜日の夜である。上野駅周辺はカラオケの客引き。道路工事は至るところで。タクシーの往来は止まらない。 日付が変わって、2時、芝公園で2回目の休憩。13.5キロ。かなり疲れてきた。小雨は止み始めた。 芝公園より東京タワー。 そこから進路を西に変え、チャラくてヤバめな六本木の繁華街を突っ切る。ここも眠らないマチ。六本木こそ、東京のエネルギーの塊だと思った。一人では来たくない危うげな雰囲気の中を、スポーツウェアの大集団が抜ける光景は、スリリングであり痛快である。僕たちは先頭スタッフのすぐ後ろ、つまりほぼ先陣を切って歩いていたから、...

ドナルド・キーン先生が国際基督教大学にいらっしゃいました

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4月22日、国際基督教大学(ICU)にて、言わずもがな、あのドナルド・キーンさんの講演会があった。 高校生のときに読んだ司馬遼太郎『 対訳 二十一世紀に生きる君たちへ 』が、キーンさんの監訳だった(「翻訳」ではない)、という程度の経験値不足の私の分際で、図々しくも、覚え書き程度に少しく書かせていただきたい。 そういえばこの講演会の予告、ICUの本館にはポスターが貼ってあって、私もそれで知ることができたのだが、学内サイトには、普通あるはずの予告が全く無かった。ICUの 表向きのサイト に、ちょこんとお知らせされていたくらいだ。だから「ICU宣伝下手w」という意見もあったようだが、私は控えめくらいで全く正解だっと思う。なんてったって、あのドナルド・キーンだ。ネット上にまでお知らせを出したら、観客が押し寄せるに決まっている。宣伝する側も、それを分かっていたと私は予想している。 案にたがわず、会場(教室)は部屋の周りを立ち見客が囲むほどの超満員。予定は1時半からだったが、それより1時間近く前にはすでに教室の前に行列が。私が入った20分前には、机はすでに埋まり、立ち見を余儀なくされた。 黒板の前、座っているのがキーン先生。 右に振り向けばもう倍の人がいる 講演会は、ツベタナ・クリステワ、日本文学教授が「尋ね人」として、質疑応答形式だった。以下に、クリステワ先生の質問と、私の微々たる(それゆえバイアスに満ち満ちた)メモをもとに、キーンさんのお答えを極々簡潔に書いておきたい。記憶違いや、至らないところが多々あること必至なので、あくまでご参考までに。 Q まず、上代から現代までの日本文学を語れる唯一の人物、キーンさんにとって、日本文学のエッセンスとは? A 韻やリズムに乏しい日本の詩歌は、七五調によって散文と詩歌の区別をしてきた。だが、それだけでは弱く、日本の文学には、自然が必ず取り入れられてきた。季語しかり、現在では時候の挨拶しかり、四季の移ろいが、文学の文学たりえる必須要素だった。「四季を何かの言葉で匂わさなければ、詩歌ではないのです。」 Q 今は古典が読まれることはない。果たして古典作品は古くなってしまったのか。なぜ人気が落ちているのか。 A 今の古典の授業で教えているのは、国文学ではなく国文法だ。受験という民主主義の制度にとってはそれ...

やっと春休みが来た

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やっと春休みを迎えた。(ICUは春休みが始まるのが他の大学と比べても1か月は遅い。) 今学期の試験期間は、試験こそ無かったものの、期末レポートがボンボンボンと3つ。1週間パソコンの前に座りっぱなしだったと言っても過言ではない。座ってばかりであまり背を伸ばさなかったので、体が曲がったまま生涯を送ることになるのではないかと思った。 レポートは、1つ目は日本の方言に関するもの、2つ目は英語のつづりと発音の対応に関するもの、3つ目は英語の who と whom の使用に関するもので、図らずもどれも言語学の関係だった。(時間に余裕が出た証拠に、それぞれの締め切りを図にしてしまった。)この1週間、あまりに言語のことを考えすぎて、昨日(3日)あたりから気持ち悪くなるかと思った。 黒字が締切日。今日すべて終了。 いやレポートに話を限らなくてもいいなら、日本語の付加疑問文に関するプレゼンテーションの準備があったし、別の授業では英語の大母音推移(GVS)についてのプレゼンもあったので、少なくとももう10日は言語にどっぷりと浸かっていた。(友達に先日指摘されて気付いたが、今学期は体育以外のすべての授業が何らかの形で言語学に関わっていた。)プレゼンが終わると、趣味からだが、中国語史の本も読んでいたっけ。 それにしても、この1週間のなんと長かったことか。1週間前に(最初のレポートのための)文献を読んでいたのがかなり過去のことに思える。懐かしくすらある。 特に最後のやつ、今日提出したレポートは、テーマ決めから悩んで、しかもやや見切り発車だったので、あまり楽しくなかった。これにはかなり参った。 2月以降は他の用事もかなり重なって、ここ数日で特に神経をすり減らしていたら、3月の予定を立てるのを忘れていた。この春休み、何しよう。

ICU Midnight Walk:ディズニーランドからICUまで徹夜で40kmを歩く

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おとといの晩から昨日まで、ICUのRunnersが主催する ミッドナイトウォーク に参加した。(去年参加したときの記事は こちら 。)今年はディズニーランドから三鷹市のICUまでの40kmを歩いた。 1日21時、千葉県舞浜駅に集合。(来る途中、東京駅の巨大さにたまげた。中央線ホームから京葉線ホームまで、6、700mも歩かされた。)受付を済ませ、9時40分ころ出発! 今年の参加者は4、50人。友達の参加も去年より少ない。 舞浜駅の隣のイクスピアリ 最初のうちはあまり都会ではない。巨大なコンクリートの高架をただひたすら横目に歩く。歩き始めてすぐの10時、東京都に入った。 中間地点の新宿駅まで、3回の休憩があった。11時ころの1回目のときはまだ全然余裕。日付が変わって1時前の2回目のときは疲れが見えてきて、芝生に横になる。2時過ぎの3回目は皇居のほとりで、かなり足が痛くなってきた。ベンチで数分間か寝たら、しばらく楽になった。 1:13、隅田川を渡る 疲れのためか、それ以降新宿駅までのことをあまり思い出せない。ただ歩いていただけだから何も思い出せないのかもしれない。人気のない深夜の高層ビル群が印象に残っている。今年は去年より景色を眺めていなかった気がする。ただ、今回は友達としゃべっていることが多かったので、新宿駅まで、去年ほど疲れを感じなかった。 4時を数分過ぎたころ、新宿駅南口に着いた! 昨日(1日)に受けた授業が2、3日前のことに思えた。足が痛い。 ここからは個人行動だ。ICUまで歩くか、体力に自身があれば走るか、もう無理ならば始発に乗って帰るかだ。私がここで困ったのは、親しい友達がみんな走っていってしまうことだった(Runnersのメンバーが2人いた)。1人で歩くのは危険だし、そもそも精神的にも歩き通せる自信が無い。早く何か手を打たないと、駅に置いてきぼりになる。迷った挙句、数回話して面識のある友達のグループと歩くことにした。 駅近くのコンビニで20分ほど休んだのち、4人で出発だ。 新宿駅からICUまで17km。甲州街道→吉祥寺通り→東八道路→天文台通りだ。去年と同じ道なので、よく覚えている。ここからがきつい。景色がつまらない上、17kmの道のりを数回しか曲がらない単調なコースだからだ。 新宿を出てすぐ、日の...

ICUのミッドナイトウォークで40km歩いた!

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ICUのランニングサークル、 Runnersが主催するMidnight Walk という行事に、9月30日(金)から10月1日(土)にかけて参加しました。Midnight Walkとは、文字通り長距離を夜通し歩く行事で、今年は 東京スカイツリーから東京タワーを通ってICUに戻る、約40kmのコースでした ! Midnight Walkは、5月に雨天のため延期されていました。コースの魅力もさることながら、私はこういう記念に残るようなイベントが好きなので、参加はずっと決めていました。 ちなみに、私は おととしの夏に友人らと似たような行事をしています 。地元から木崎湖という湖の近くの温泉に入るべく、11時間半かけて約46kmを歩きました。そのときは炎天下を歩くこともあり、しかも休憩も十分にとらなかったので、体力の限界が見えるほど疲れましたが、Midnight Walkは計画的に運営されているので安全だと思います。 さて、9月30日、セクションの友達3人と夜9時に押上駅を降り、東京スカイツリーのすぐ近く、京成橋に集合です。既に大勢の人が集まっていました。その後知ったことですが、今年は、最終的な参加者が例年を遥かに凌ぐ100人ほどだったそうです。 9:30ごろ、出発です!! 最初の何分かは、スカイツリーを見上げながらのウォーキングでした。私はスカイツリーをこれほど近くで見たことが無かったので、目に焼き付けるように何度も見ていました。最初のころは、セクションメイトと4人で他愛のない話をしながら歩いていました。昼間は人がたくさんの道路にも、夜にはほとんど人影がありませんでした。 10:10ころ、雷門に到着です。仲見世通りはシャッター通りになっていました。修学旅行と見まがうほどに、みんな写真を撮っていてちょっと面白かった…。 花やしきを抜け、浅草通りを歩き、11時ころ、上野公園にて1回目の休憩です。疲れは感じていましたが、まだ全然大丈夫でした。急いで家を出たので、ろくにお菓子や飲み物を持ってきていなかったので、近くのコンビニで買いました。ここ上野公園で、遅れて参加する人たちが合流。セクションメイトもいました。 そこからは、だいたい山手線に沿って南下しました。9月が終わる数分前には、セクメの一人は アキバのAKB48劇場 の1階でたこ焼きを買っていました。私は都心の地理にあまり詳しく...

ICUでは夏休みに英文学を読まされるよ

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ICUの1年生は、夏休みに英語の小説を読むことを課されます。 こういう本を読んではいかが、という本のリストには、 J.D.サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」 (原書は The Catcher in the Rye by J. D. Salinger )や、 ジョージ・オーウェルの「一九八四年」 (原書は 1984 by George Orwell )などがありましたが、正直言って、是非読みたいというほどのものは無く、迷っていたところ、リストの最後の方にとても面白そうな本を見つけました。 「恐怖の存在」 (私が読んだのはもちろん原書の方で、 State of Fear by Michael Crichton )という、環境問題を扱ったスリラー小説です。作者のクライトンは、 「ジュラシックパーク」 も書いた、アメリカで有名な作家だそうです。 原書 邦訳上下巻のうち、上 主人公らが環境テロを食い止めに世界中を飛び回るというストーリーで、「ダ・ヴィンチコード」的なスリルを味わうことができます。 ただ難点は、この サマーリーディングの量的ノルマが150-200ページだったのに対し、本書は600ページ以上ある という点。(´・ω・`) ですが、「ダ・ヴィンチコード」で味わった緊迫感を味わいたいという強い思いには負けました。 また、本書の重要な点は、全体として地球温暖化に懐疑的な立場をとっているということです。本書はクライトンが読者に地球温暖化を冷静に見つめてもらおうと書いた本でもあります。ちなみに私の立場を言わせてもらうなら、地球温暖化に関しては中立者です。肯定するにも否定するにも、不確定要素が多すぎるからです。 さて、サマーリーディングの進捗状況はどうだったかというと、6月末に買って、7月中はろくに読まず、8月にちまちまと読み、8月末から焦りを覚え、9月初めにどかんと読むという、いつもの辻褄合わせに陥りました。ただ読むだけじゃなくて、読んだ本に関して書き物もしなければならなかったので、夏休みの最後から秋学期の初め数日は必至でそれをやっていました。 とにかく、本書はスリラー小説としてとても面白い。賛否両論ある本ですが、読んだら興奮間違い無し!

軽井沢の山奥で3泊4日の数学合宿をした話

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ICUの数学専攻の先輩方は、毎年夏休みに3泊4日の数学セミナーなるものを開いているそうです。 3泊4日の数学漬け。数学が好きな私でさえ、 こりゃどうかしている と思ったくらいですから、はたから見たら気でもふれたかと思うような異様な行事です。 ICUの3つのキャンパス のうち、宿泊目的にしか使われなくて、とても影が薄い軽井沢キャンパスと那須キャンパスのどちらかで、これが行われるそうですが、今年はわが故郷長野県の有名な避暑地、軽井沢の方で催されました。その理由の一つは、那須キャンパスが震災により利用不可能となっているところにあります。 ちなみにICUの学内誌”The Weekly GIANTS”による(ジョークを多分に含んだ)「ICU用語辞典」によると、那須/軽井沢キャンパスは、「行きし者のうち、帰りし者はみな黙して語らず。」だそうです。 この、セミナーという名の修行でやることはと言えば、1冊の本を分割して参加者に割り当て、割り当てられたところをみんなの前で発表する。そう、それだけと言えばそれだけ。 今年やる本は アンドレ・ヴェイユ(片山孝次、 田中茂、丹羽敏雄、長岡一昭訳)(2010)『初学者のための整数論』 筑摩書房 。私の割り当てられたところは、互いに素に関するところです。 私が本格的に準備を始めたのは、遅ればせながら出発日の前日でした。初めて本腰を入れて読んでみたのですが、とても難しい…。どうしてそうなるのかが分からない。この日はICUで事前勉強会があったので、4年生の先輩にこれまでになく長時間解説してもらって、やっとそれなりの理解をできたくらいでした。 この、合宿という名の拘束の期間は、24日から27日まででした。 24日(水) バスを使い、電車を乗り換え、池袋に着いたらそこから高速バスに乗り、3時間かけて軽井沢駅まで行く。さらにそこから2駅の信濃追分駅で降りたら、予想をはるかに上回る田舎道を、予想をはるかに上回る距離歩いた森の中にぬっと現れるのが、三美荘と言われるICUの施設です。 三美荘の直前はこんな山道になる。 どうやら三美荘というのは建物の名前ではないようで、建物自体に三美荘という言葉は一度たりとも発見し得ませんでした。 このプレートが無ければ、ただの古めの別荘です。 ここが大学のキャンパスだとは、絶対誰にもわかりません 。 参加者は、1年生から院生ま...

ICU生がICUのオープンキャンパスに参加

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今日はICUのオープンキャンパスでした。年に数回あるうちの1回です。 今日はわいわいがやがやして楽しそうだなあと思って、何か面白いイベントやってないかなと思って、 ICUのサイト を調べてみたら、模擬授業をしていて、数学の授業もあったので こっそり参加しようかなあ と考えていたんですけど、授業開始が5分後。(´・ω・`) どうしようか悩んでいたら授業開始を過ぎてしまいましたけど、やらないで後悔するよりやって後悔すべし、と思って、自転車こいでICUに向かいました。 教室に行ってみると、ICU生は立ち入り禁止、というフィルタリングは無くて、ただドアが開け放してあったので、ドアの外からちょっと眺めていました。すると、高校生と思しき男子が教室に入っていったので、 その流れに乗って私も何食わぬ顔して教室に入っていきました 。疲れる立ち見は数秒で済みました。教室を後ろへ向かうと、係員らしき人が「どうぞ」と言ってレジュメもくれました。向こうは全く気付いていません。(気付く方がすごいんですけど。)これで私はICU生ではなく、参加者になりきりです。 授業は大体半分終わっていました。ちょうど講義していたのは、2次、3次方程式の解の公式についてでした。なるほど、これなら高校生にとっつきやすいかもね。 高2のとき(おととし)、私が東京大のオープンキャンパスで選んだ模擬授業の、「江戸時代の絵画から見える当時の女性像」(記憶は定かならず。)とかいうのは、かなりつまらなかったからな。小難しくて先生の言ったことが右から左に受け流されていたもの。 先生は学生にいつも教えているように授業をしないで、高校生に興味を持たせるために、内容は面白く、先生も楽しそうに授業するというのが、模擬授業ってもんだと思います。 さて、話はICUに戻して、何々、解と係数の関係? ふむふむ、解の公式の導出にはこういうアプローチもあるのね。あれれ、小文字のシグマ(σ)が出てきたぞ。 なんだかここから難しくなってきました。 構わず淡々と話を進める先生。先生、ちょ、ちょっと待って。もっと説明を。何言ってるのかさっぱり分からないよ。(´゚A゚`) 先生は、私は授業を受けたことはないんだけど、何度も目にしたことのある方です。 講義がよく呑み込めない他に、先生の話し方が単調で、スクリーンに黒い細かい字が並んでいるだけなのも気になり始めま...

ICUの課題が多すぎてワロエナイ

今月の更新頻度を見ればわかるように、最近は本も読んでいないですし、ブログで長話をたれるような出来事もありませんでした。ですが毎日が単調だったというわけではなくて、すごく忙しかったです。('Д⊂ 学期末が近いということで、課題がただでさえ多いところに、さらに課されるものですから、大変でした。ブログを更新したかったとしても更新できませんでした。 例えば、この2週間のうちで、他の日は一歩譲ってまだ平気だったのですが、9日(木)と10日(金)は記録的は忙しさでした。 9日(木) この日あった課題のうち、一番大変な3つが、 1、750-800語の英語のエッセイの Final Draft(最終稿) 2、文学作品(ヘミングウェイの"The Old Man and the Sea"(OMS))を20ページほど読み、 3、その Reading Journal(物語のシーンごとの要約と、物語に対する自由な意見、コメントを並行して書いていく、作品の理解を深めるためのノート。以下RJ。)を終わらせる。 でした。これらすべて10日が提出期限です! この週が今学期中で最も課題が多い週でした。 (後で判明したことですが、OMSは残り全部、つまり50ページほど読まなければならなかったそうです。よってRJもホントは残り全部のです。(゚Д゚)) 8日の夜はあまり眠さに負けてしまい勉強量が0だったので、9日ですべてをしなければならない羽目に。 どのくらいの量を終わらせなければならないかというと、エッセイは草稿が600語くらいだったので、もう150語以上。 しかもただ書けばいいというわけではありません。これは英語教育プログラムの授業の課題なので、文法はもちろん、1段落が含むべき要素、段落または全体のとるべき構成、句読法(punctuation)が非っ常に厳しく定められています。別にスパルタ教育ではなくて、学術的な英語文書のフォーマットを学んでいるんです。これらに気を遣いながら書くのはかなり骨が折れます。(厳しいからと言って全員が同じ内容を書くわけではありません。トピックである「教育」に関することであれば、私たちが好きに主張を決められます。) あとRJは、私が怠けたせいで60ページ分も書かなければなりませんでした。(ホントは90ページ分だけど当時はもちろんそんなこと知りません。)...

Intensive Survival Thai Course!

5月のある日、学内ウェブサイトにこんなお知らせが。 「サワディークラップ! タイ語講習会」 いまアジアで熱い国、タイ。そんなタイの言葉を学んでみませんか? 挨拶など日常会話が習得できます。 タイ出身の大学院生も講師として参加します。 云々。 云々。 (すべて私の薄れた記憶だけで書いているので、ホントは全く表現が違います。) ICUでタイ語の授業は開講されていませんが、ICUのアジア文化研究所というところが、ランチタイムを使って講習会を開いてくださるそうです。タイ語なんて一言も、サワディークラップ(こんにちは)さえ知りませんでしたが、未知の世界だからこそ興味が湧いて、参加しました。そもそも言語全般に興味がありますし、第2外国語もできれば習得したいと思っていたので。(タイ語が第2外国語になるかは分かりませんが(笑)。) 週1回×4週の講習会の第1週目は5月27日(金)でしたが、この日は今学期でもトップクラスに忙しい日でした。というかその日を含む週はめちゃめちゃ課題が多くて大変でした。 前日の26日は2時に就寝して(私にしてみればとても遅いです。)、それでも課題が終わらなかったので、27日は朝、1時限が無いのを利用して1科目をおおむね終わらせ、3時限の中間テスト(!)の後の空き時間を利用してもう1科目終わらせ、そしてあんパン1個とお茶少々をぱくつく(これがその日の昼食でした!)や否や、ランチタイムめいっぱいタイ語、という、休み時間0の恐るべき1日でした。 話をもとに戻すと、この講習会はタイ旅行に最低限必要なタイ語を、たった4回で学ぶそうです。集まったのは20人弱くらいでしょうか、男性は私含め2人だった希ガス。(´・ω・`) まず音を一通り学びましたが、声調があるのは中国語と同じですね。タイ語は中国語に結構影響を受けているのではないでしょうか。 第1週は「挨拶」ということで、日本人の先生から、挨拶の仕方と、基本的な文法を少しだけ教わりました。途中から先生としてネイティブスピーカーの院生も参加して下さいました。 全く初めての言語との接触は、とてもわくわくします。中学校で初めて英語を学んだときに戻ったようで、その感触を楽しんでいるのですが、状況は英語の時より困難です。タイ語にもタイ文字にも全くなじみが無いのですから!(ただし文法...

がっきーのコンサートに行ってきたぞ

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ICUでは5月の第3週に「キリスト教週間」、略してC-Weekなるものがあります。キリスト教とは何かを考える週間だそうで、キリスト教関連のいろいろな行事が催されます。 5月20日(金)、私はその催しの一つ、「 新垣勉 コンサート」に行って来ました!! 記事タイトルだけ見て本記事にアクセスされた方、がっかりさせて申し訳ありません。 新垣さんをご存知の方は多いでしょう。出生後まもなく、病により光を失ったテノール歌手で、全国で活動していらっしゃいます。 私は新垣さんのことをを中学校の英語の教科書で読んだことがあったので、よく知っていて、彼がICUに来てくださるこの機会を逃したら、おそらく次は無いと思いました。しかも決定的なことに、一般の方のチケット代がうん千円のところを、ICU生は前売り券が300円と破格な値段でした!(コンサートには一般の方も参加できたのです。) 私はおそらく学内でもトップクラスの早さで前売り券を買い、20日の夜7時を待ったのですが、その20日のコンサートの前に、友達のとっさの思い付きにより「チャーシューパーティー」をしました! 話題を劇的に変えてしまいましたが、どうかしばしおつきあい下さい。 「チャーシューパーティー」の正体は、寮に住んでいる友達がよさげなチャーシューを持っていたので、それでチャーシューラーメンを作って屋外で食べようという、それだけといえばそれだけの「ディナーパーティー」です。 約20人のセクションメイトをメールで「招待」したにもかかわらず、結局参加したのはたった4人でした。(男3人=調理、女1人) ちなみにこのとき初めてICUの男子寮に足を踏み入れたのですが、古いこともあってなかなかなカオスでした。男子大学生の寮という異世界を垣間見ました。その友達曰く、「キッチンで生野菜の料理作ったやつは必ず腹こわす。」 そんなキッチンでのチャーシューラーメン作りですが、ラーメンに野菜炒めとチャーシューをのせるそうなので、私は野菜炒めを担当しました。作ったことはありませんでしたが、やってみれば意外とできます。あとチャーシューを味見しましたが、本物です。すごくおいしいです。 調理が何かと時間がかかったので、もうコンサートの30分くらい前になっていました。次に私たちはこれら麺、具、食器等を、ICUのシンボルの一つ、あの 芝生の広場 に運びます。ICU生が...