ICU図書館で借りた400冊から選ぶオススメの9冊

国際基督教大学(ICU)を卒業した。 私が入学した2011年4月から2015年2月までのほぼ4年間に ICU図書館 で借りた本は、述べ 407 冊だった。異なり冊数、つまり複数回借りた本を1冊と数えた場合の数は、 298 冊だった。 日本十進分類法 にしたがって述べ冊数を分別すると、やはり私の専攻である言語学(800番台)の本を断トツに多く借りていた。 407冊のうち、レポートや卒業論文など学業のために借りた本は 158 冊。個人的な読書を楽しむために借りたのが 239 冊だった。(その他の目的が10冊。)私は、ICU図書館を学術よりも趣味の読書のために多く使っていたことになる。 この記事では、個人的に借りた本の中からおすすめの9冊を厳選してご紹介したい。 紹介の順番は、私が大きく影響を受けた『手仕事の日本』を筆頭に、それとテーマが近いものを2と3に。私の専攻である言語学のまつわるものを4と5に。その他の良書を6、7、8、9に挙げた。それぞれの説明の最後の「初出」に続く年月は、その本をブログで紹介した年月である。 1 柳宗悦(1985)『 手仕事の日本 』岩波書店 あなたに影響を与えた本を1つ教えてくださいと言われたら、迷わずこれを挙げる。本書の初版は戦後すぐの1948年。「民藝」という言葉の生みの親(の一人)であり、調査のため20年の歳月をかけて全国津々浦々を歩きまわった思想家、柳宗悦が、各地に残る手仕事の数々を易しい言葉で書き記す。その後の私の進路を方向づけた書。カットは芹沢銈介。初出:2013年5月。 2 寿岳文章(1973)『 書物の世界 』出版ニュース社 『手仕事の日本』に出会う少し前に読んだのがこの『書物の世界』だ。この2冊は全く独立に見つけたのだが、寿岳文章は柳宗悦の民藝運動に参加した人だと後になって知った。寿岳文章はブレイクやダンテの翻訳でも知られるが、書誌学や和紙研究でも多くの著作を残している。本書では、書物はどう変遷してきたのか、書物とはどうあるべきかを語る。本の装丁という世界に目を開かれた本。初出:2013年4月。 3 西岡常一(1988)『 木に学べ 』小学館 記憶が定かではないが、中学校の国語でこの文章を読んだことがあった。大学1年のとき、記憶を頼りに本書を見つけて読んでみたが、...