肉を食べないのが「ベジタリアン」なら、プラスチックを使わないのは「ミニマル・ポリマー」ですかね?

先日、プラスドライバー1本を買うか買わないかでホームセンターで10分くらい迷ってしまった。 そのときはドライバーがどうしても必要だったのだが、買う前に熟慮していた自分自身に、少し嫌気が差した。自分は合成樹脂をこんなに敬遠していたのかと。 僕はプラスチックとか合成樹脂のモノをあまり買わない。最初から意識してそうしていたわけではないが、ここ2、3年、プラスチック製品は可能な限り避けてきたような気がする。 さすがに、パンの袋とか、ラップとか、梱包材とか消耗品としてのプラスチックはどうしても買わざるを得ないこともあるけど、耐久財、つまり収納ケースだとかコップだとかカバンだとかコーヒーマシーンだとかだとか・・・、そういうプラスチックが使われているモノって、そういえばほとんど買っていない。ボールペンとかクリアファイルとか、もらったやつがいっぱいあって買う必要のないものもあるし。 もちろん、僕の趣味がそういうプラスチックのモノをそんなに必要としないのもある。書道とか古本とか民藝ね。 だからここ2、3年の間に僕が買ったモノの大半は、紙だったり陶器だったり竹だったりするのだ。部屋に大量に積まれている古本は紙。(10コくらいだと思うけど)蚤の市や日本民藝館とかで買ったうつわは陶器。洋服とかを収納している行李や籠は竹、というふうに。つまり自然の素材を使ったモノばかりだ。 プラスチックって便利だけど、環境や人体への悪影響とかを考え合わせると、どちらかと言うとまあ無尽蔵に使うのはやめたほうがいい部類に入るでしょう。 アンタも紙を大量消費しているじゃないか、と思われるかもしれないけど、プラスチックと紙の決定的な違いは、土に還るかどうかと、その生成過程なのだ。つまり紙は土に還るが、プラスチックは還らないというのが一つ。紙の原料となる植物(木だったり楮だったり)は数年から数十年単位で成長するのに対して、プラスチックの原料となる石油は、生物の死体が高温高圧で油に変わるのに数百万年のスパンがかかるというのが二つ。だから石油が枯渇するという話は聞いても、紙が枯渇するという話は聞かないわけ。(別に紙の無駄遣いを擁護しているわけではないけど。) プラスチックって、あまり使わなくても生活できる。毎日の買い物でレジ袋を貰わないだけでもエラい違いだし。むしろ生活の質が上がるこ...